
旅行でカヤック・ゴムボート・カヌーといった乗り物に乗って川下りや湖や池で漕いで遊んでみたい方、ボートに乗って海で釣りをしたい方など旅行前に安くて良い感じのものがないか物色しているかと思います。
私自身もボートに乗って川下りや海釣りができたらなぁ〜とは思っていたのですが、旅行先で乗ろうと思っても池に浮かんでるスワンボートと一緒にレンタルしている場所やツアーに申し込まないと貸し出してくれなかったり色々と制限が付き物だったりします。
どうせなら自分専用のボートで何の制限もなく自由に遊んでみたい!と思い2〜3人乗り用のゴムボートを通販で購入してみました。
今回は購入したゴムボートを組み立て、実際に川や海で使ってみました。
「海釣りで使えるの?」「値段はどれくらい?」「エンジンは付けれる?」「免許必要?」など様々な疑問があると思うので早速ご紹介します!
pioneer kayak3(パイオニアカヤック3)

- 商品名:Pioneer kayak3(3人乗り)
- バーコード:JPDWGYI528999
- サイズ:約235cm×135cm×36cm
- 耐荷重:180kg
- 材質:PVC
- 価格:9,780円(※Amazon価格)

今回購入したゴムボートはPioneer kayak3-Yzl588と本体に書かれていました。
製造メーカーは「yu zhi long」という中国の会社で、通販サイトアリババ経由で届いたようです。
Amazonでは「Shilanmei」「Pugrwei」「Beuway」と様々なブランド名に設定されて表記されていますが、全て同じ物が販売されていました。
9千円台ではありますが、ほぼ1万円ですね。
販売元なら良いのですが、ブランド名がバラバラなので探すのに一苦労。
AmazonやYahoo!ショッピングでは「特価ボート 海釣り」と検索すると商品がヒットするのですが、本体に印字されているPioneer kayak3と検索してもヒットしないので安さ故の闇が深そうです…(笑)
とはいっても物はしっかりしていているのでボートとしての役割は果たしてくれるので問題はなさそうです。
何人乗れるのか?
乗船できる人数は3人という表記ですが、大人2・子供1の3人だそうです。
通販サイトの購入画面などでも3人乗りとは掲載してあるけど、大人3人が乗れると思って購入したのでヤラレタ感はありました(笑)

座ると少しだけ前に幅ができるので余裕を持って座れました。

私の身長が175cm程なのですが、寝転んだ場合は大人1人分といった感じでした。
足先を入れたい場合は頭部をボートの分厚い縁の部分に乗せると入ります。
ボートの分厚い部分がちょうど枕のような感じになるので、寝心地は良かったです。
ただ、寝転んでしまうとクッションが1つも入らないので寝転ぶ予定の方はクッションを入れない方がいいですね。
中に入っていたもの

- ゴムボート本体×1
- ダブルクイックハンドポンプ×1
- オール×2
- オールポール×4
- ロープ×1
- 釣竿ブラケット×2
ゴムボート本体

ゴムボートは小さく折り畳まれていました。
届いたものは小さく折り畳まれていますが、1度空気を入れた使用後などは折りたたんでも最初ほど小さく折り畳めませんでした。
コンパクトに折り畳まれたボートを広げてみたのですが、意外と大きいです。
空気を入れるための空気口は全部で5つありました。

①〜④の空気口は一般的なビーチボールや浮き輪などに付いている空気口で全て同じ大きさでした。
⑤の空気口だけは特殊で、穴が大きくボート全体の浮力を高めるためのものでした。
空気はあまり入れすぎると漏れてしまうので80%程を意識して空気を入れます。
オール

オールは組み立て式で、ヒレが2枚とオールに装着するポール4本がセットになっていました。

2本で1本のオールを作ります。
突起物のあるポールと小さな穴の空いたポールを繋げます。

突起物の部分を指で押しながら差し込みます。
オールのヒレにはポールから外れないようにするための調節ネジが付いているので締めます。
オールの完成です!
パドルとオールの呼び名の違い
ちなみに人力で船の推進力を得るための道具を「櫂(かい)」というのですが、ボートではオール、カヌーではパドルと呼ばれています。
櫂が船に固定されて操作するのが今回購入した「ボート」で、櫂が固定されないで操作するのが「カヌー」です。
今回は固定するパドルロックスリーブが2箇所あるので名称はオールになります。
ボートの外側にもパドルロックスリーブが付いているので、ボートに固定して持ち運べます。
ダブルクイックハンドポンプ

一般的なポンプは押すことで空気を入れることができるのですが、ダブルクイックポンプは押す・引く、どちらの動きでも空気を注入することができます。
押して1回、引いて1回なので1往復で2回空気を注入できるので効率の良いポンプです。

手で入れても良いのですが、先端が平らなので足で押さえながら空気を注入することもできます。

空気を注入するノズルはボート全体の浮力を上げるため用の大きいノズルと一般的な空気入れサイズのノズルが切り替えられます。
1往復で2回空気を注入できるのですぐに膨らみました。

ゴムボートの①〜⑤の空気口から全て空気を注入してみたのですが、かかった時間は約8分ほどでした。
電動ポンプを持っていると楽ですが、同梱されていたダブルクイックハンドポンプでも問題ありませんでした。
クッション

ボート内で使うクッションです。
2つあったので、3人でボートに乗る場合はボート内の仕切りとして使えそうです。

空気の注入口は一般的な大きさでした。
側面にあるので、2つとも空気を注入します。

一人で乗る場合は前方にクーラーボックスなどの釣りグッズ、後方に座るといった形になります。
荷物を入れてみると狭くなりました。
二人で釣りをする場合は前方・後方に1人づつ乗って、真ん中にクーラーボックスや釣り道具の入った釣り箱を入れる形になるかと思います。
空気入れは念の為ボートに積んでおきましょう。
釣竿ブラケット

釣竿を差し込むためのパーツです。
ブラケットがないと高さが足りないので、差し込んだ釣竿が不安定になり落下する恐れがあります。
上から差し込むだけです。
ブラケットは少しだけ隙間ができましたが、力いっぱい押し込んでも隙間が埋まることがなかったので多分大丈夫です。
ダイソーの釣竿が差し込めた!
ダイソーの1,000円釣竿が丁度すっぽり入りました。
ガタガタと揺れることはありませんでしたが、ブラケット内でクルクルと回ることはありましたが竿が落下する心配はありませんでした。
釣竿のグリップ部の規格は大体全て同じなので、よっぽど特殊な釣竿でなければボートに立てれます。
ロープ

太めのうどん程の紐なので、上陸した場所からボートが流されないようにボートを岸に結びつける際にも使えそうです。

何かあった時に使える紐で、ゴムボート縁を1周させて結びました。
二人でボートから釣りをする方は要チェック

3人乗りの場合は「Pioneer kayak3」で4人乗りの場合は「Pioneer kayak4」です。
海釣りを検討している方は3人乗り用のPioneer kayak3をオススメします。
釣竿立てがボートの先頭と後方に1個ずつ付いているので、船の上で移動することなく設置できます。
4人乗りタイプだと釣竿を置く場所が片方に偏って2つ付いているので不便かと思います。
値段も4人乗りバージョンだと1万円を超えてくるので、購入を検討している方はチェックしてみてください。
3人乗りバージョン パイオニアカヤック3
4人乗りバージョン パイオニアカヤック4
船外機を取り付けての走行はちょっと躊躇する

オールだけでは、潮の流れに負けてしまうので沖へ出たい方は船外機が必要です。
免許が不必要な2馬力の船外機を取り付けると沖の方へ出れるのでさらに大きな魚が釣れると思うので、大物狙いの方は船外機を検討するかと思いますが、あくまでもゴムボート。
沖に出た際に、もし釣り針をゴムボートに引っ掛けて穴が空いてしまった場合船外機ごと沈んでしまう恐れもあります。
2馬力の船外機、バッテリー、モーターマウントなどを取り付ける場合は、安全面を考慮してハードタイプのボートだと良いかと思います。
持ち運びしたい場合のセットを考えてみた

- ゴムボート本体×1
- ダブルクイックハンドポンプ×1
- オールのヒレ×2
- オールポール×4
- ロープ×1
- 釣竿ブラケット×2
- ライフジャケット×1
- 釣竿×2
- たも網×1
- 釣具箱×1
スーツケースは内寸が約68cm × 46cm × 30cmの86Lの物を使用しました。
一人で釣りをするならコレは必要!というものを用意してみました。
用意したアイテムを早速スーツケースに入れてみることに。
片方に折り畳んだゴムボートと空気入れ、反対側に釣具箱1ケース、釣竿2本、ゴムボートのクッション2個、たも網1本を入れました。
ギリギリでしたが、無事に入りました!(安心)
スーツケース本体外側についているファスナーも無事に閉じれました!
スーツケース込みの重量を計測

約15kgでした。(意外と重い)
飛行機で荷物を預ける際の制限などに引っかかっていないか、いくつかある航空会社の受託手荷物の持ち込みサイズや重量を一番安く乗れる席タイプでの予約で調べてみました。
航空会社 | サイズ | 重量 | 料金 |
JAL | 50cm×60cm×120cm以内 | お一人様20kgまで | 無料 |
ANA | 3辺(縦、横、高さ)の合計が203cm以内 | お一人様20kgまで | 無料 |
Peach | 3辺(縦、横、高さ)の合計が203cm以内 | 「シンプルピーチ」運賃で予約の場合、20kgまで | 有料 |
Jetstar | 1辺の最大寸法が2.3m以内まで | エコノミークラスの「Starter」運賃または「Starter FlexiBiz」運賃で予約の場合、40kgまで | 有料 |
SKYMARK | 50cm×60cm×120cm以内 | お一人様20kgまで | 無料 |
STARFLYER | 3辺(縦・横・高さ)の合計が203cm以内 | お一人様20kgまで | 無料 |
飛行機に乗って向かう方でも問題なく持ち運びできるようです。
PeachとJetstarのみ格安プランでの予約だと有料でしたが、そもそもLCCのフライト料金が他社よりも圧倒的に安いので運賃+荷物料金でもあまりお財布へのダメージを受けることはなさそうです。
クーラーボックスだけはスーツケースに入リませんでした。
飛行機で行く方は数匹釣ってその場で調理して食べる方法、クール便で自宅に配送する方法、水漏れ等がないように十分に梱包した状態で預ける方法のどれかになるかと思います。
実際に川下りしてみた

ボートに乗る前にライフジャケット、もしくはシュノーケリングベストを着用します。
もしも海に落ちてしまった時のために命が助かるので着るようにしましょう。
私が今回着用したのはリーフツアラーのシュノーケリングベストです!
シュノーケリングベストは救命胴衣ではありませんが仰向けに浮いたり泳いだり水上でも動きやすく体にフィットした作りになっています。
胸元に施されたロゴの色はAmazonのみ白、そのほかのショップはピンクや黄色なので見比べてみてください!

釣りグッズやクーラーボックスなどを載せていざ、川を降ってみました。
川を降った先には海があるので、海についてから釣りをする予定です。

無事に出港できました。
浮力も十分で、水が入ってくることもなくスイスイと進んで行きます。

オールもしっかり機能していました。
私自身がボートを漕いだ経験がほぼ初めてに近かったのでボートの操作がなかなか難しく、行きたい方向になかなか進んでくれませんでした。(技量不足)
海に近づくに連れて潮の流れが変わるので固定していたオールを外して漕ぎました。
漕いでて分かったことは、早く前に進みたい場合はオールのヒレに近い部分を掴んで漕ぐと早く進めました。
初心者の方は必ず潮の流れは確認しておこう
私がボートに乗った時刻は満潮になる2~3時間前で、海からの水が川に入ってきて後半は水の流れが逆になってしまい、なかなか進みませんでした。
オールを止めて休憩するとあっという間にスタート地点まで流されるほどです。
釣りをすることばっかり考えて行動していたので盲点でした。
オールも固定して漕いでいたのですが、さすがにスタート地点まで流されるのは勘弁なのでパドルロックスリーブからオールを取り外して全力で漕ぎました。
スムーズに川下りができるのは、満潮→干潮の潮が下がる時なので潮位表などで川下り当日の潮の流れを確認してください。
国土交通省の気象庁ホームページにある「潮位表」から風向きや潮の流れが確認できます。
▼https://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/index.php

クーラーボックスは休憩中に効果を発揮してくれました。
飲み物は1本じゃ足りなかったので2本あっても良いと思います。
購入したコンビニやスーパーのお弁当を入れておくと、ボートに浮かびながら食事もできるのでオススメです!

今回使ったクーラーボックスは「JEJアステージ クーラーボックス モンタナ #13」という物です。
一人でちょっとした釣りに行く時、お弁当や飲み物を持って行くのにちょうど良い大きさです。

クーラーボックスは意外と小さいように見えますが、割と入ります。
500mlのペットボトルのみだと12本、2Lのペットボトルのみは4本入りました。

2Lの場合は横に寝かせながら入れると氷も1袋分ですがペットボトルの隙間に入りました!

ゴムボートに乗ったことによって、普段行けないような洞窟に入ることができました。
岩場に何回かぶつけたのですが、穴は空いていませんでした。
洞窟を抜けた先は海なので、岩に付いた牡蠣を心配したのですが意外と耐久性はあるようです。
今回はたまたま大丈夫だったのかもしれませんが、牡蠣殻はとても鋭利で危険です。
下手すると穴が空いてしまうのでできるだけ狭い場所には行かないように、広い場所を進むようにしてください。
洞窟を抜けて海へ向かいます。

海に到着してから1度、休憩の為砂浜に上陸しました。
約2~3長時間乗っていたのですが、空気漏れはありませんでした!
休憩も終わったので早速、海釣りへ向かいます。
海釣りをしてみた

ボートの上は安定しているので、仕掛けを作るのも簡単でした。
ボートで釣りをする場合は、釣り針がボートに刺さらないように気をつける必要があります。

今回はダイソーの仕掛けを使って釣りをしてみました。
ダイソーの釣具は安いし、簡単に始められるのでオススメです!
ダイソーの海釣りグッズは別の記事で詳しく紹介しているので気になる方は是非チェックしてみてください!

餌はキビナゴを使用しました。
釣り餌はアミエビやキビナゴでも、魚の切り身であれば基本何でも釣れます。

オニヒラアジが釣れました!
岸だと人が混み合っていると釣りポイントが無い場合があるのですが、ゴムボートだと混み合うこともなく自分だけの釣りポイントが探せて釣りができます。
釣り場の制限みたいなものがなくなるので自由に釣りを楽しむことができした。

後日2人で海釣りをしてみたのですが、浮力も問題なく乗れました。
洞窟の中で釣りができるので、アドベンチャー気分で最高でした!
釣りが終わった後は、空気を抜いて片付けます。
ゴムボートは片付けが大変

砂浜から上陸した場合、ボートの裏側に大量の砂がこびりついていました。
陸に上がる際はなるべく砂地を避けた場所を選んでください。
もしくは45Lのゴミ袋などを3~4枚ほど持っていき、砂を手でなるべく落としてから袋に入れて家に持ち帰ってからお風呂場などで洗い流せば完了です。
さいごに








































今回はPioneer kayak3というゴムボートを購入して実際に使ってみました。
川下り後は空気が抜けてしまっていましたが、再度空気を入れて海釣りなどでも普通に使えたので大丈夫でした。
水の流れがあまり無い池や湖で釣りをする方にはオススメです!
ゴムボートは空気漏れが欠点でもあるのですが、折りたためて持ち運びが便利なので海水浴や川遊びなどでは十分活躍するかと思います!
これからゴムボートの購入を検討している方のヒントになれば幸いです。
海や川遊びをする方はお気をつけて行ってらっしゃいませ!
良い水上ライフを\(^o^)/
現在の内容、プランや料金などが異なる場合がありますので、お出かけの際は必ず事前に公式サイト等で情報を再度ご確認ください。