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夏祭りの屋台やアクセス方法は?安産祈願で有名!住吉大社へ行ってみた

大阪市住吉区にある市民から愛され「住みよっさん」の愛称で親しまれ、一寸法師の舞台にもなった住吉大社。

全国に2300社ほどある神社の総本社で、海運(航海)和歌の神産業運(農業)が主のご利益で他にも「体力」「智力」「財力」「福力」「寿(命)力」の5つの力を授かる五所御前(ごしょごぜん)などもあります。

初詣といえば住吉大社に参拝へ行くという方が多く、春には枝垂れ桜がきれいに咲き誇り、夏頃には浴衣姿の女性などで賑わいを見せる住吉大社さんから特別に撮影許可を頂けたので、アクセス方法や実際に行ってみた感想などをご紹介します。

住吉大社へのアクセス方法

  • 南海本線 住吉大社駅より 徒歩 約4分
  • 阪堺電車 住吉鳥居前駅 下車すぐ

願意にあわせての参拝コース

正式参拝コース(所要時間約20分)

反橋→手水舎→第四本宮→第三本宮→第二本宮→第一本宮

反橋を渡って「お祓い」をし、手水舎で手水をとり、第四本宮・第三本宮・第二本宮・第一本宮の4か所で参拝し終了

※第一本宮~第四本宮は、特に参拝の順番はないので順番ミスった!っていう心配はありません

商売繁昌・家内安全コース(所要時間約40分)

種貸社→楠珺社→朝澤社→大歳社

資金調達や子宝祈願の「種を司る神」が祀られている種貸社で参拝し、商売繁昌や家内安全、「すべてを成長させる神」が祀られている楠珺社で参拝し招福猫を授かり、美容芸能の神が祀られている浅澤社で参拝し、「収穫の神」が祀られている大歳社で参拝し終了

心願成就コース(所要時間約40分)

御守授与所→五所御前→おもかる石

五所御前で「」と書かれた石を拾い、大歳社境内へ向いおもかる石で願いの可否を占い御守授与所で五大力石を入れるお守り袋を授かって終了

縁結び・夫婦円満コース(所要時間約20分)

御守授与所→侍者社

授与所にておもと人形又は裸雛(はだかびな)を授かり、侍者社にて、おもと人形・裸雛に氏名、生年月日を記入し参拝してその後、恋みくじをひき、神様からのお言葉をいただき終了

  • おもと人形(縁結び 初穂料1000円)
  • 裸雛(夫婦円満 初穂料2000)

安産祈願コース(所要時間約30分)

御守授与所→第四本宮→誕生石

祈祷殿(きとうでん)にて約20分の安産祈願(祈祷)をうけた後、安産の神様が祀られている第四本宮本殿に参拝して誕生石に参拝して、誕生石の囲いの中にある石を拾い御守にすると安産の信仰があるので拾って終了

※安産祈願(祈祷)を行う際、自身でお持ちの腹帯があれば受付の時に渡すと祈祷後に撤下品とともに返却してくれます。

それでは大まかなコースの説明はできたのでここからは建物の詳細についてざっくりではありますがご紹介します。

夏祭りの開催場所はココ!

路面電車が通っている道路側から入れる住吉大社の表参道では夏になると「住吉祭」という祭りが開催されます。

祭りの開催中は、表参道に出店が立ち並びます。

神社の夏祭りはとても雰囲気が最高なので、夏に住吉大社に訪れる方は夏祭りの開催期間をチェックしておくと良いかもしれません。

出店や露店の情報は住吉大社のお知らせページから確認できます。

▼住吉大社のお知らせページ

https://www.sumiyoshitaisha.net/news/

境内の紹介

反橋(そりはし)

パンフレット写真などでよく見かける水面に反橋が浮かび上がった風景です。

反橋から少し離れた場所にある小さい橋から見ることができました。

橋を渡るだけで「おはらい」になるとの信仰もあり、多くの人がこの橋を渡り本殿にお参りするそうです。

早速渡ってみました。

実際に橋に近づくと結構急な階段上になっていました。

約170cmぐらいの筆者でも見上げる高さでした。

近くに園児が散歩に来ていたのですが一段ずつ登るのに、両脇についている赤い手すりを掴みながら少し苦戦しつつも頑張って登っていました。

ちなみに、川端康成の作品である「反橋」は今目の前にある反橋が舞台になっています。

手水舎 

反橋を渡って降りた左手に手水舎がありました。

手水舎の中は柄杓はなく、竹筒からチョロチョロと水が流れていました。

ここ住吉大社では丸っこいウサギの口から清めの水が出ています。

作法

今回行った際は柄杓はありませんでしたが知らない方も多いと思うので作法もどうぞ!

  • 1. 右手に柄杓(ひしゃく)を持ち、水を汲み、左手を洗います。
  • 2. 左手に柄杓を持ちかえ、同じように右手を洗います。
  • 3. 口をすすぐときは、右手に柄杓を持ち、左手の手のひらに水を受けて口に運びます。
  •  ※この時、柄杓は口に直接付けないでください!
  • 4. 両手で柄杓を垂直に立てて、柄の部分を洗い清めます。これで心と身体を清めます。  

なぜ住吉神社にうさぎなのか?

それはこちらの木の看板に答えがありました。

住吉大社が建った時がうさぎ年で卯月(4月)の卯日(十二支なので12日に1回くる)だったので記念にもらったものらしいです。

なので住吉神社にはいろんなところにウサギの像や置物があります。

住吉神兎(すみよしかみうさぎ)

住吉神兎はウサギの手水舎がひとつと、撫でウサギというまる~いウサギです。

今回行った際は残念ながら感染症対策ということもあり白い布で覆われていましたがこの中は

手水舎と同じように玉兎(たまうさぎ)です。

ヒスイで作られているみたいでとてもツルツルしています。

誕生石

当時、源頼朝(みなもとのよりとも)に仕えていた丹後局 (たんごのつぼね)が頼朝の子を身籠もりました。

すると頼朝の妻、北条政子(ほうじょうまさこ)は畠山重忠(はたけやま しげただ)という武将に殺すよう命じました。

そして重忠は丹後局を由比ヶ浜という海に誘い出すのですがどうしても殺すことはできず、身代わりを立てて丹後局を逃がしました。

その後、丹後局は「摂津国住吉」に辿り着き、無数の狐火に導かれて住吉大社に着いたのですが、丹後局は産気づきすぐそばにあった大石を抱きながら男児を出産しました。

誕生石への参拝は「第四本宮(神功皇后様)」へ参拝の後にここという順番です。

  • ①誕生石の柵の中から小石を1つ拾います。
  • ②誕生石の絵が描かれた紙に大切にくるみます。
  • ③安産守と書かれた三角の包み紙に入れます。
  • ④腹帯に挟んで御守として持っておきます。

もし赤ちゃんを身篭ったり、生まれた後はお礼参りの際に誕生石の小石をお返して生まれてきたお子様の無事成長を祈るという流れです。

本殿(国宝)

現在ある本殿は全て1810年(文化7年)に造られました。

第一本宮から第四本宮にいたる4棟の本殿は「住吉造」と呼ばれています。

神社建築史上最古の様式の1つと言われ、いずれも国宝建造物に指定されています。

鳥居の奥には第四〜第一本宮があります。

伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が黄泉の国(よみのくに)「死者のいる地下帝国」から帰ってきた際、ケガレを禊祓(みそぎはらい)したときに海の中から生まれたのが底筒男命、中筒男命、表筒男命の神々で、三神を総称して住吉大神(すみよしおおかみ)と呼ばれています。

それぞれの建物を巡ってみます。

第一本宮 底筒男命(そこつつのおのみこと)

イザナギによって誕生した水の神々の1人。

第四本宮を一番手前側とすると一番奥にあるのが第一神宮です。

第四〜第二神宮の建物に両サイドの畳の空間を1部屋づつ増やした建物でしたがドーンと立ってて迫力がありました。

第二本宮 中筒男命(なかつつのおのみこと)

第三本宮の後ろ側にあるのが第二本宮です。

中筒男命もイザナギによって誕生した水の神々の1人です。

第三〜第一神宮は直列配置になっているのですが、第四と第三神宮は並列並びとなっていて全国的にもかなり
珍しい建築配置なんだそうです。

第三本宮 表筒男命(うわつつのおのみこと)

正面の門をくぐってすぐ目の前にあるのが第三本宮です。

底筒男命・中筒男命・表筒男命、実は名前の最初にある底・中・表の順に水を掬い上げる順番で名前が付けられたのだそうです

第四本宮 神功皇后(じんぐうこうごう)
[息長足姫命(おきながたらしひめのみこと)]

正面から入って右側に配置されているのが第四本宮です。

第四本宮の前にはヒスイで作られている玉兎(たまうさぎ)があり、右側を進むと夫婦円満の縁結びで知られる侍者社があります。

侍者社については下の方にある「末社」の項目で解説します。

本宮の裏側と両サイドの建物も綺麗な作りでした。

屋根には苔のようなものがびっしりついていました。

摂社

大海神社(だいかいじんじゃ)

本宮域の北側にあります。

大海神社(だいかいじんじゃ)は名前の通り海の神様が祀られている神社で、海に関するありとあらゆるご利益が頂けることで知られています。

「豊玉彦命(とよたまひこのみこと)」と「豊玉姫命(とよたまひめのみこと)」が祀られています。

大海神社のお守りの「潮満珠・潮干珠守」は心願成就のご利益があるので、海に関連する仕事をしている方にオススメです!

志賀神社(しがじんじゃ)

大海神社に並列して建っている志賀神社では、一つの社殿内に三座(ワタツミ三神)が祀られています。

ワタツミ三神は住吉大神であるツツノオ三神と海の神として表裏一体の関係とされています。

祭壇には誰かが置いたお酒がありました。

こちらは「玉の井」と呼ばれる井戸です。

海神(わたつみの神)から授かったといわれている「潮満珠」と言われる玉を沈めた井戸として伝説になっています。

※「潮満珠(しおみつたま)」海を満潮にする呪具のこと。

その逆の「潮乾珠(しおふるたま)」というものもありました。

ちなみに路面電車が通っている道路側からも来ることができます。

船玉神社(ふなたまじんじゃ)

船玉神社は船や飛行機の安全を守る神様が祀られており、航空関係者から崇敬を重ねたこともあり現在では航海、航空を問わず外遊渡航者が参拝に訪れます。

若宮八幡宮(わかみやはちまんぐう)

若宮八幡宮は、第四本宮の祭神である神功皇后の御子にあたる応神天皇(八幡神)が祀られている神社です。

全国的にも珍しい、船が描かれていいました。

末社

種貸社(たねかししゃ)

初辰まいりで一番目にお参りする歴史のある古社です。

稲種を授かって豊作を祈っていたものが時代とともに商売繁盛と子宝祈願の神社へと発展しました。

なので近年では商売をされている方の参拝や子宝祈願など日本全国より多くの参詣者が訪れています。

種貸社の天井は提灯がぎっしりで、大きな提灯には「一粒万倍」と書かれていますね。

文字通り一粒の種が何倍にも膨れ上がって実るという意味です。

種貸社でお祓いをした方限定で、ご利益のある「種銭」と呼ばれる種を頂くことができます。

建物の右側には一寸法師のお碗と顔はめパネルがありました。

一寸法師のお椀  

一寸法師と住吉大社の関係性はというと物語にも出てくる子供に恵まれない老夫婦が神様にお願いすると子供が授かったそうです。

その神様がまつられているのが住吉大社というわけです。

信仰は、子宝の神、安産の神、※立身出世の神の3つです。 

写真のお椀の中には実際に入って乗る事ができるので写真撮影してみましょう!

楠珺社(なんくんしゃ)

商売発達・家内安全の神様 初辰まいりの中心的な神社で「はったつさん」と呼ばれ親しまれています。

中は外観同様に多くの提灯が飾られていました。

「御神燈」と書かれた2つの提灯の迫力もなかなかです。

右側には受付がありますのでそこで手招きの猫の置物を購入することができます。

ここには樹齢千年を超える楠(くすのき)があり、江戸時代人々は楠の神秘的な霊力に祈りを捧げていました。

その後、根元に設けられた祠に神様をお祀りするようになったといわれています。

侍者社(おもとしゃ)

初代神主とその妻神をお祀りする侍者社は縁結びの神様が祀られている神社です。

靴を脱いでこの手前にある赤い柵を開けて中に入ってお祈りします。

左側の神棚を向いてお祈りします。

神棚の反対側には田裳見宿禰(たもみのすくね)と思われる方が描かれている額画のようなものが設置されており、木製の机の上にはペンが数本おいてありました。

市戎・大国社(いちえびす・だいこくしゃ)

商売繁昌の神様 住吉の「えべっさん」として多くの信仰を集め、毎年正月9日、10日の神事には大勢の参詣者で賑わいます。

向かって左に事代主命(えびす)、右に大国主命(だいこく)をお祀りしています。

浅澤社(あさざわしゃ)

美容・芸能の神様 住吉の弁天さまともいわれ、芸能・美容の守護神として崇敬をあつめています。

特に女性の方からの信仰が篤く、住吉参詣の時にはここを訪れる慣わしがあります。

鎮座地は、古来「浅澤沼」があり、カキツバタの名所として万葉集にも詠まれています。

鳥居をくぐってすぐ右側には井戸式の手水舎がありました。

目の前には小屋があります。

小屋をくぐった先に浅沢社があります。

ここの中に入ると小さい休憩スペースのある小屋のような建物がありました。

道沿いに橋があるのですが、そこを渡ると左側に「マサキ」という植物の上に小さい看板がありますので坂を下り左手向かうと大歳社があります。

電柱鼻くくりつけられている看板には手書きで「←おいとぼし社」と書かれていました。

大歳社(おとししゃ)

初辰まいりにて最後にお参りする神社で収穫の神様をお祀りする大変歴史のある古社です。

もとは五穀収穫の神として信仰されてきましたが、いつの頃からか集金のご利益があるということでも広く信仰されるようになりました。

大歳社境内にあるおいとしぼし社の「おもかる石」は願いを占う石として知られており、住吉大社の人気スポットです。

おもかる石   

願い事が叶うか否かを占う霊石があり、多くの方が占っています。

占い方はこちらです。

  1. 1.お参り(二拝二拍手一拝)
  2. 2.置いてある3つの石のどれか1つを持ち上げ重さを確認
  3. 3.石に手を添えて願掛けをして、もう一度石を持ち上げます
  4. 4.2回目に持ち上げた方が軽く感じればその願いは叶うといいます

五所御前  (ごしょごぜん)

第一本宮南側にあります。

上の写真のような五、大、力と書かれた3つの石を拾い御守にすると願い事が叶うという信仰があります。

体力・智力・財力・福力・寿(命)力の5つを授かるといわれており、御守にして持つと心願成就できるそうです。

願いが叶った後は近所で小石を拾い感謝の気持ちを込めて五、大、力と書き五所御前で拾った石と一緒に拾った場所へお返しください。

普段は閉ざされている「神館」

この神館は普段は厳しく閉門され、けっして開放されることはありません。

大正天皇の御即位大礼を記念して建立された歴史的建造物で国指定の有形文化財に登録されています。

今回行った際、門が開いており「なぜ開いているのか」と疑問を抱いていたところ、近くに神官、巫女に先導された新郎、新婦の姿が見えました。

なんとこの日は神前結婚式が行われていました。

ちなみに、建物内へは関係者以外入ることはできません。

本来はここで披露宴や会食など迎賓館として利用されています。

神前結婚式の詳細は住吉大社公式の婚礼サイト「住吉吉祥殿(すみよしきっしょうでん)」からご覧ください。

公式サイトはこちらから

感想

今回住吉大社に行って思ったことはかなり様々なご利益がある神社が勢揃いですごい神社だなぁと思いました。

年末年始は初詣でかなりの賑わいを見せるそうです。

カップルで訪れた際はおもと社へ是非。

路面電車が目の前にあり、アクセスも良好ですので大阪に来た際はこちらに立ち寄って自分に合った神宮へ手を合わせてみてはいかがですか。

これから住吉大社へ向かう方はお気をつけていってらっしゃいませ。

※掲載情報は2020年4月25日公開時のものです。
映像や写真撮影は事前に特別な許可を得た上で今回の記事を制作しています。
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