鹿児島県の種子島にある種子島宇宙センターは総面積が約970万平方メートルで、自然の造形を活かした日本で一番大きなロケット飛行場とされています。
毎年、宇宙に向かってJAXAの人工衛星などを積んだロケットが数回打ち上げられているそうで、天気の良い日は街中からも発射されたロケットが観れるほどだそうです。
種子島宇宙センターの施設内には「宇宙科学技術館」という建物も併設していて、ロケットや人工衛星の実物・模型などが展示されています。
「種子島宇宙センターの行き方は?」「所要時間はどれくらい?」「宇宙科学技術館の入場料はいくら?」「無料で見学できるバスツアーってどんなの?」などたくさん気になる所があると思います。
今回は、実際に種子島宇宙センターに行って来たので早速ご紹介します!
アクセス方法
バスで向かう方

宇宙センター(バス停)から徒歩 約1分
バスの乗り継ぎ方法

種子島宇宙センターまでの直行便がないので、西之表港や種子島空港から宇宙センターへ向かう方は民間路線バスの南種子町役場前でコミュニティバスに乗り換える必要があります。
今回立ち寄ったバス停4箇所の位置を簡単に作ってみました。
- 例:西之表港(バス停)→空港(バス停) -[乗り換え]- 空港(バス停)→南種子町役場前(バス停) -[乗り換え] - 役場(バス停)→宇宙センター(バス停)
リムジンバスの乗車料金
西之表港(高速船トッピー、もしくはプリンセスわかさ)で来た方は乗り換え2回で宇宙センターまでのバス運賃は1,890円、種子島空港(飛行機)で来た方は乗り換え1回で宇宙センターまでのバス運賃は1,120円です。
リムジンバスの乗車時刻

西之表港(バス停)は西之表港待合所の目の前にありました。
私は今回11:12分のバスに乗車しました。
↑上り 空港線(西之表)線 西之表港 → 種子島空港
西之表港(出発) → 空港(到着) |
8:17 → 8:45 |
11:12 → 11:40 |
14:02 → 14:30 |
17:02 → 17:30 |

西之表港(バス停)から空港(バス停)までは約28分で770円でした。

空港(バス停)は種子島空港の入り口にありました。
種子島空港に到着したら12:00発の南種子町行きのバスに乗り換えます。

車両の前方に南種子町方面⇔空港という標識があるのを確認して乗車します。

外見も、西之表港から乗車したバスよりも少し大型でした。
↓下り 空港線(南種子)線 種子島空港 → 南種子町役場前
空港(出発) → 南種子町役場前(到着) |
9:55 → 10:34 |
12:00 → 12:39 |
14:50 → 15:29 |
17:50 → 18:29 |

空港(バス停)から役場前(バス停)までは約39分で1,020円でした。

役場前に到着しました。
到着したバス停は南種子町コミュニティバスと書かれた看板が設置されていました。
ですが、今降りてきたバス停には宇宙センター行きのコミュニティーバスは来ません。

宇宙センター行きのバスが停車する駅は反対側に道にありました。

先ほどとは違い、空港リムジン役場前と書かれた看板が設置されていました。
12:39に到着したので、次の13:51分のバスに乗るためには1時間12分程待ち時間ができます。
じっと待つのもいいですが、せっかくなら1時間も休憩が取れるので、駅周辺にある種子島の名産品や新鮮な食材が並ぶ「トンミー市場」に立ち寄って種子島のお土産探しに行くのもオススメです!
レストランや食堂も周辺にいくつかあるので、気になったお店に立ち寄って待機時間を有効的に活用してみてください。

役場前 バス停(河内温泉→Aコープ前)という表示のバスが来たので乗ります。
時間帯によっては表示名が異なっている場合があるので、乗車前に車掌さんに「このバスは宇宙センターへ行来ますか?」と尋ねてみてください。
コミュニティバス 茎永線の時刻表
役場(出発) → 宇宙センター(到着) |
09:02 → 09:21(大型バス) |
13:51 → 14:25(大型バス) |
役場(バス停)〜宇宙センター(バス停)までは約19分で100円でした。
宇宙センター(出発) → 役場(到着) |
10:23 → 11:01(小型バス) |
14:25 → 14:42(大型バス) |
15:44 → 16:01(小型バス) |
帰りは15:44分のバスが最後なので乗り遅れると帰れなくなってしまうので気を付けておきましょう。
ちなみにコミュニティバスは土、日・祝日休みなので祝日の連休などで訪れる方は注意してください。
※土、日曜・祝日 運休
自動車で向かう方

西之表港から約1時間
種子島空港から約40分
施設内に無料駐車場ありました。
駐車可能台数は普通車37台、大型車5台、身障者用2台です。
種子島空港や西之表港からそれぞれ徒歩で種子島に来た方は、近くにレンタカーショップがあるので比較サイト等でなるべく格安の車をレンタルして予約しておくといいかと思います。
じゃらんのレンタカー予約で調べてみたところ、最安で5,500円以内でした。
レンタカーの場合、何日か前に予約すると安くなる割引プランとかもあるので、3人以上で行く方はレンタカーがあれば自分たちが行きたい場所へ簡単にアクセスできるので、どうせ行くなら前もって予約して乗った方がお得ですね。
それでは本題の宇宙センターの施設内をご紹介します!
芝生広場 ~H-Ⅱロケット実物大模型~

日本の総力を集結して自主開発した純国産大型ロケット「H-IIロケット」の実物大模型です。
全長50m・直径4mで種子島宇宙センターのシンボルとして施設内の芝地に展示されていました。
芝地に展示されているH-IIロケットの大型模型は直接手で触れても大丈夫です。
大きさや迫力などを実感して宇宙開発をより身近に感じてもらえるように横置きで設置しているそうです。

スマートフォンで撮影するための撮影台が設置されていました。
記念写真を撮る時にも使えるので便利です!

実際に台にスマートフォンを設置して撮影してみました。
良い感じに撮れてますね!
広角設定で撮ってしまうと下の白い台が写り込んでしまうので標準レンズで撮ると綺麗に撮れます。

ロケットの大型模型の近くには柾(マサキ)のような植物で作られた「JAXA」の文字が芝地に浮き上がっていました。
ちなみにJAXA(ジャクサ)は、宇宙航空分野の基礎研究から開発・利用に至るまで一貫して行う宇宙航空研究開発機構です。
宇宙科学技術館

種子島宇宙センターの施設内にある「宇宙科学技術館」は、ざっくり説明すると宇宙に関する事がたくさん分かる施設です。
ロケットに関する展示はもちろんなのですが、天体や惑星、地球観測、国際宇宙ステーションでの生活や宇宙食といったものがたくさん展示されています。
実物大の試験モデルもあるので、宇宙開発の現場に触れることができます!

宇宙技術科学館の前には巨大なN-Ⅰロケット(エヌイチロケット)の実物大模型が展示されていました。
全長32.57mで直径2.44m、重量はなんと90.38トンもあります。
N-Iロケットは、アメリカ合衆国のデルタロケットの技術を導入し開発した3段式ロケットで、技術試験、通信、放送、気象、地球観測等多くの人工衛星の打ち上げを行ったロケットです。
1975年〜1982年の間に7機が打ち上げられて使命を終了しました。
N-Iロケットの前で記念写真を撮っている方をちらほら見かけました。
気になる入場料
種子島宇宙センター、宇宙科学技術館は入場料、駐車場、見学ツアー全てが無料です。
バスで来るのに約2,000円かかってるので、お財布的にはとてもありがたい!(歓喜)
ここからは館内を紹介します。
エントランスホール

入館してすぐ目の前にはエントランスホールがありました。
エントランスホールの床には大きな地図が描かれていました。
陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)でとられた衛星写真でした。
種子島や屋久島、口永良部島(くちのえらぶじま)や九州南部の一部などが映し出されていました。
シアターホールやミュージアムショップはエントランスホールから行けるようになっています。
入ってすぐ右側には受付がありました。

受付の机の上に宇宙技術館のパンフレットや来館記念スタンプ紙が設置されていました。
自由に取って良いのですが、ひとり1枚まででした。

宇宙科学技術館はパンフレットを見ながら、スタンプ紙は各フロアに1台設置されているスタンプ台を探して押すだけです。

四角や丸の形をした枠があるので、設置されているスタンプの種類に沿って押すだけです。

入館してすぐ右手には無料のコインロッカーがありました。

無料のロッカーは暗証番号を設定して鍵をかけるタイプでした。
14台が設置されているので、大きな荷物がある方は館内を周る前に入れておくと良いかと思います。

エントランスホールの奥にはN-ⅠロケットとHⅡ-Aロケットが展示されていました。
シアターホール

シアターホールではロケット完成から打ち上げまでの映像を見ることができます。

打ち上げの際に発生するゴォォォォーという発射音を体感することができます。

ホール内は暗く、真ん中に大きなスクリーンがありました。
ロケットの打ち上げ映像と共に大きな音が響き渡っていました。
種子島宇宙センターのロケットの打ち上げは年に数回程度しかないので、ロケットの打ち上げが見れなくてもシアターホールで疑似体験できます。
ミュージアムショップ(お土産)

エントランスホールの左奥にあるミュージアムショップでは、ロケットや宇宙に関連するグッズが販売されています。
バリアフリー対応の入り口があるので車椅子の方でもスムーズに店内に入ることができます。

実際に中へ入ってみるとさまざまな商品があらゆる場所に飾られていました。

一番奥にお会計をする場所があり、宇宙センターのTシャツなどが並んでいました。
広さはそこまでないのでお子さんが迷子になったりすることはなさそうです。

壁側にはNASAの訓練服が飾られていました。

レジ付近にはクリアファイルや飲み物が販売されていました。
店内には宇宙センター限定の文房具なども販売されていたので学生の方にオススメです!
もし買い忘れてしまった時は種子島のコンビニでも買える!

種子島にあるコンビニ(ファミリーマート)では種子島宇宙センターとコラボしていました。

パッケージがとてもかっこいいお酒も販売していました。

宇宙科学技術館ほどではないですが宇宙食やおもちゃなどのアイテムが販売されていたので買うのを忘れた方はファミマに立ち寄ってみてください。
宇宙科学技術館の所要時間は?
宇宙科学技術館のパンフレットによると細かく観たい方向けの「じっくり見学ルート約60分」、見どころのある場所のみを観て回る「お急ぎ見学ルート約20分」という2パターンがありました。
実際に回った時は、普通に見てたのですが25〜30分の間でした。
ゲーム系の物をせず、要所要所見て回った時間が約30分ほどだったので、じっくりだと1時間は必要かと思います。
エリア紹介
1階 ロケットエリア

エントランスホールの受付横にロケットエリアへの入り口専用通路があるので進みます。

ロケットの先が丸く繰り抜かれた顔はめパネルがありました。
記念撮影をするのに最適ですね。

来場した日付が顔はめパネルの一番下に書かれていました。
来場した時期は覚えられても月日ってなかなか思い出せないので、いつ行ったか分かりやすいですね。

右側に壁には「種子島宇宙センターへようこそ」と書かれたウェルカムボードがありました。
ざっくりとした種子島宇宙センターの魅力みたいなものが書かれていました。

ロケットエリアの入り口からすぐの場所はとても広くて、真ん中に大きなL字型の巨大スクリーンがありました。

ロケットが完成するまでの工程を見ることができます。
大きなスクリーンなので、迫力はそこそこありました。
ただちょっと周りが明るいので映し出されたプロジェクターの映像が薄かったのですが見れない訳ではありませんでした。

大きなL字型スクリーンの裏側には陸域観測技術衛星「だいち」(ALOS)の実物大のモデルです。

観測器や太陽電池パドルなどはついていませんでしたが、重さや形、大きさなどの見た目は本物の人工衛星とほとんど変わらないそうです。
陸域観測技術衛星「だいち」は要請に基づいて年間約100件の大規模災害を観測して国内外へ情報提供を行っていました。
中国で発生した四川省地震の際に中国から感謝状を頂いていました。
国土交通省の特別の機関「国土地理院」では2万5千分1地形図の作成・更新に「だいち」のデータが利用されていたほどで、アフリカ諸国の地図作成にも活用されていたそうです。
▼2万5千分1地形図のWeb版
https://geolib.gsi.go.jp/node/2555

世界中のロケットの模型が11基展示されていました。

日本が今までに作ったロケットの模型も展示されてい増した。
昔のH-Ⅱロケットと現在飛んでいるH-ⅡAロケットと比較を比較したのですが、色は一緒でも形や大きさ全然違いますね。
他の種類のロケットも比較しながら見るとより面白いかと思います。

H-Ⅱロケットのエンジン部分の構造なども原寸大そのものです。

各展示物には解説版が基本セットになっていました。
ロケットのことを全く知らなくても、構造などの解説がとても丁寧なのでわかりやすいです。
1階 フロンティアエリア

日本や世界の宇宙探査情報などを通じていまだに解明されていない宇宙の謎や、未来の宇宙開発の想いを巡らすことができるエリアです。

私たちが住んでいる地球や地上から見える太陽や月のことについて書かれた大きなパネルがありました。

地球・月・太陽ってどんなところ?とそれぞれの惑星が分かりやすく簡潔に書かれており、宇宙に関する最初の謎について学べます。

先ほど紹介した太陽の周りには宇宙のガスやチリが集まってできた天体「太陽系」というものがあります。
太陽系の周りには今まで数多くの探査機が宇宙へと送り込まれています。

それぞれの惑星周辺に送られた探査機によって、地球の成り立ちや生命の起源と進化などを解明する手がかりを探しています。
今ある探査機のそれぞれの役割が詳しく手書きで書かれていました。

宇宙の大きさを知ることができるコーナーにはタッチ式のモニターが設置されていました。
モニターでは宇宙への疑問に対していくつか応えてくれているという宇宙関係のQ&Aでした。

どんなことが書かれているのかタッチしてみました。
「Q.宇宙の大きさってどれくらい?」という質問を見たところ、宇宙のは約138億年前に生まれてきてからどんどん大きくなっていって、今の宇宙の大きさはまだ解っていないそうです。
どれくらいのスピードで大きくなっているのか。
いつか終わりが来るのか。
それとも永久に広がっていくのか。本当に謎が多いですね。

JAXAが今まで実践してきた内容をまとめたツリー型の系譜がありました。

主なジャンル分けは「人類の活動領域を広げる」「宇宙と生命の謎に迫る」「地球を見守る 暮らしを支える」「宇宙環境利用」の4つです。
「宇宙と空を活かし、安全で豊かな社会を実現させる」とツリーに書かれていました。
ツリーの葉の部分には日本人の宇宙飛行士が初めて行った宇宙での作業や打ち上げられた人工衛星などの稼働期間などが事細かに書かれていました。

宇宙兄弟のパネルも設置してありました。
宇宙に興味がない人でも楽しめるし、宇宙好きには超もってこいの漫画・アニメなので気になった方は是非チェックしてみてください!

今まで宇宙へ旅立った日本人宇宙飛行士のプロフィールや海外の宇宙飛行士の名言が飾られた宇宙を目指す人へのメッセージが込められたエリアもありました。

本人たちの手形まであるので自分の手をかざして比べてみてください。
1階 フォトスポット

日本人宇宙飛行士の額縁写真の端には撮影スポットがありました。
身長の低い方はのぼり台に登って鏡に自分の顔を映し出します。

参考例として、鏡の反対側に飾られていたコンスタンチン・ツィオルコフスキーさんのお顔を拝借しました。
鏡に人物が映ると額縁の中にいる自分がまるで宇宙服を着ているかのような写真が撮れるという仕組みです。
1階 キッズルーム&授乳室

1階のフロンティアエリアから行けるキッズルームがありました。
写真の奥側に見えるのが授乳室です。

小さなお子様が遊べるキッズコーナーもありました。
遊びアイテムはちょっとしたブロックが数個ほどありました。
外も眺められて最高のロケーションですね!
2階 サテライトエリア

2階にある「サテライトエリア」では人工衛星が見ている世界を追体験できたり、私たちの暮らしに役立つ衛星の役割などをゲームを通じて学べるエリアです。

実際に見れたものは、天文観測衛星、静止軌道衛星、地球観測衛星の3つが見れる機械が設置されていました。

小さな穴の中を覗くと見れるようになっていたので覗いてみることに。

米軍基地や知床半島と海水など人工衛星から見える地球の様子や、月の表面にあるクレーターや地球などそれぞれの役割を見ることができたので気になった方はぜひ覗いてみてください!

サテライトエリアからは1階のロケットエリアを見渡せました。
1階からは見ることができなかった陸域観測技術衛星「だいち」の上部分が見れました。

手摺の周りにはさまざまな人工衛星の模型が展示されていました。
観測器や太陽電池パドルなどが付いている一般的な人工衛星ですが、じっくり観察してみると色や形が異なっていました。
先ほど紹介した陸域観測技術衛星「だいち」の2号機や超高速インターネット通信専用の衛星や降水量・温室効果ガスを観測する衛星など私たちの生活に欠かせない人工衛星の数々が展示されていました。
人工衛星は天気予報や地図アプリなどで使われているのは聞いたことがありましたが、実際の形を見たことがなかったので見れてよかったです。

実際に使用されているロケットのパーツも直接手で触れることができました。

実際に触れたのは「パッフル・タンネルカバー・フィードラインカバー・トラスロッド」の4つでした。
それぞれのパーツは役割が決まっていて、解説パネルを見て触れながら学べます。

同じ階のステーションエリアへはロケットをイメージした通路を通った先にありました。

通路の両サイドには手すりがあり、壁には「宇宙へようこそ」と書かれていました。

フライトディレクターのジーン・クランツさんによる宇宙船の教訓も貼ってありました。
適切なリーダーシップをとっていた彼から生まれた教訓を読んでいるだけで頑張ろうという感じになりました。

宇宙船はチームワークが大切なので、今あるべきチームの姿をその場で解決するのが上手だったようですね。
2階 ステーションエリア

宇宙に関わる仕事の適正診断や無重力空間にいるような写真が撮れるフォトスポットなどがあるエリアです。

長期にわたって宇宙実験ができる日本初の有人実験施設「きぼう」の構造を再現した建物がありました。

建物内に入ると写真スポットがあります。
2階 フォトスポット

写真スポット内は船内実験室を再現したものです。

近くにあったジオラマ模型を見たのですが、宇宙での船内実験室内部の様子が再現されていました。
シュールすぎてじわじわきました(笑)

写真スポットにはカメラ置き場があるので、1〜2人で来館された方でもセルフで記念写真を撮ることができます。

カメラの位置とタイマーを調整して、浮いているような写真撮影にチャレンジしてみてください!

実験室の外側にはしっかりロボットアームや船外実験プラットフォームなどが再現されていました。
1階へ降る階段から見ることができました。

国際宇宙ステーション(ISS)の模型も展示されていました。
地上から約400km離れた上空に建設された巨大な有人実験室っていう文章だけでロマンを感じました(笑)
実際にある国際宇宙ステーションは1周約90分というスピードで地球の周りを回りながら実験や研究、地球や天体の観測が行われているようです。

宇宙空間での衣・食・住についても展示されていました。

人が宇宙で生活するには安全はもちろんなのですが、閉鎖された環境での生活なので発生する様々なストレスを軽減してくれるような技術の開発もしているそうです。
船内服はもちろん船外服、食事は全て真空のチューブや缶詰に入ったもので汁物は粘り気を増して作られていたり様々な工夫が施されていることがわかりました。
宇宙科学技術館はとても見応えのある施設でしたが、種子島宇宙センターではツアーの参加者だけしか見ることができない場所まで行くことができます。
宇宙科学技術館の写真で見ていた大型ロケットの発射場や総合司令塔、本物のロケットやエンジンが展示されているガレージなど種子島宇宙センターへ来た方はぜひ参加して欲しい見学ツアーをご紹介します!
無料見学ツアー

ツアーの予約や参加手続きは宇宙科学技術館の受付にて手続きをします。
予約は電話でも可能です!
無料ツアーの運行スケジュール
所要時間1時間15分
- 1部・11:00〜12:15
- 2部・13:30〜14:45
- 3部・15:30〜16:45
ツアーは毎週月曜日が運休で、月曜日が祝日の場合は翌日が休みになるそうです。
バスに乗って来た方は、帰りのバスのことを考慮すれば1部・2部のどちらかのツアーへの参加をオススメします。
3部目のツアーだと、ツアーの終了時刻が16:45なので帰りの15:44のコミュニティーバスに乗れなくなってしまうので注意が必要です。
無料ツアーのコース
宇宙科学技術館 発
↓
大崎大一事務所(H-Ⅱロケット7号機、LE-7Aエンジンなど)
↓
大型ロケット発射場、もしくはロケット丘展望所
↓
総合司令塔
↓
宇宙科学技術館 着
ロケット丘展望所
まずバスに乗って訪れるのが、ロケットの丘展望所。世界一美しいと絶賛された、大型ロケット発射場を望むことができます。
ロケットガレージ
ロケットガレージ(大崎第一事務所)では日本が約10年かけて開発した、全長50m、直径4mの日本初の純国産液体燃料ロケット「H-Ⅱロケット」の実物を見ることができます。
総合指令棟
最後に訪れるのはドラマや映画のロケ地にも使われた総合指令棟です。
総合指令棟では、打ち上げ作業の指揮や調整、監視など、全てのまとめ役となる管制室を見学することができます。
ロケットの打ち上げが成功すると、拍手をしているシーンがTVのニュースなどで流れるので、見たことがあるかもしれません。
興味がある方は無料なので是非参加してみてください!
カーモリの峯展望台

種子島宇宙センターの敷地内にあるカーモリの峯展望台。
入り口は宇宙技術科学館のすぐ後ろにありました。

最初の方は整備されたコンクリートでできた階段があったのですが後半にかけて山道によくある木製の雑な作りの階段が頂上まで続いていました。
これがなかなか険しくて、8月の猛暑日だったので何度か休憩しながら登りました。

頂上までの間に2回くらい景色を眺めるスポットがありました。
頂上から1つ降りた場所にあるスポットからだと、N-Ⅰロケットや宇宙技術科学館、H-IIロケットなど様々な建物を含めた景色を楽しめます。
頂上に到着

体力ギリギリの状態で登り切りました。
360度、どこも遮蔽物がないので見渡せます。
ちょっと残念なところが、宇宙科学技術館が下の方に見えるはずなのですが草木が伸びすぎて見えませんでした。
宇宙科学技術館を含めた写真を撮りたい方は頂上から1つ降りた場所にあるスポットからの撮影をオススメします!

後ろ側は「象の水飲み岩」という種子島の観光スポットが見えました。
名前の通り、象が水を飲んでいる姿にそっくりな岩で砂浜から写真を撮っても良い感じに写真が撮れると思います。

頂上には、景色が撮れるカメラスタンドがありました。

スマホも置けるみたいなのでスマホを置いて写真を撮ってみました。

やはり下の方にある宇宙科学技術館は見えませんが、お友達との記念写真を撮るのには最適な場所だと思います。
カメラスタンドが上の方にあるので、下の方で少人数であれば良い感じに集合写真が撮れるかと思います。
竹崎展望台

ロケット打ち上げ時のマスコミ向け展望台として建設で取材用スタンド、記者会見室、モニターが完備されています。
展望台1階のシャワールーム、更衣室、トイレと屋上は一般開放されていました。
ニュース番組などのTVでよく流れているロケット発射映像は竹崎展望台から撮っている物です。

階段があったので実際に登ってみたのですが、なかなか急で長い階段でした。
TV局の方々は毎回重たい機材を運んで上に登ると思うのでなかなか体力のいる仕事だなぁと実感しました。

長い階段を登り切って一番上の所まで来ました。
展上からは小型ロケットの竹崎射場や大型ロケットの大崎射場が見えました。

後ろ側からは竹崎漁港が見えました。
それにしても眺めが非常に良いので、天気の良い日は登ってみてください!
さいごに
今回は種子島にある種子島宇宙センターへ行ってみました。
館内には貴重なロケットに関する情報や宇宙での生活など私たちの普段の生活からは考えられないほどの世界が広がっていて宇宙のこと、ロケットのことについて詳しく知れました。
ここまで詳しく展示されているのに全て無料で、最高でした!
展示してある物の中には、実際に宇宙に打ち上げられた物や原寸大のレプリカなどが展示されていて、無知識ながらもガイドの方の丁寧な解説でとてもわかりやすく、多くの学びがありました。
ロマンが沢山詰まった宇宙に一番近い島へ、皆さんも是非一度足を運んで見てはいかがでしょうか。
映像や写真撮影は事前に特別な許可を得た上で今回の記事を制作しています。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、店舗や施設によっては営業時間などが変更になっている場合があります。
現在の内容、プランや料金などが異なる場合がありますので、お出かけの際は必ず事前に公式サイト等で情報を再度ご確認ください。