大阪市天王寺区にある天王寺動物園は1915年の1月1日の元旦に大阪の真ん中に位置する天王寺に「大阪市立動物園」として設立され、現在では「天王寺動物」という名称ですが、今も地元の方に愛され続けています。
天王寺動物園には約200種1000点の動物たちが飼育されており、特に人気だったチンパンジーのリタやアジアゾウの春子を筆頭に数々の時代のスターを見るためだけに天王寺動物園へ訪れた人達も沢山います。
「料金はいくら?」「ナイトズーってどんなもの?」「予約は必要?」など色々気になる所があると思うので実際に都会の中でも自由気ままに過ごす動物たちの姿が見れる天王寺動物園へ実際に行ってみたので早速ご紹介します!
天王寺動物園へのアクセス
電車の方

新世界ゲート
- JR 新今宮駅より徒歩 約10分
- 大阪メトロ 動物園前駅より徒歩 約5分
てんしばゲート
- JR 天王寺駅より徒歩 約10分
- 近鉄 大阪阿部野橋駅より徒歩 約12分
今回向かったルートはJR天王寺駅から出発して「てんしばゲート」へ向かいました。
バスの方

- 大阪シティバス 地下鉄動物園前(バス停)より徒歩 約4分
自動車の方
- 天王寺公園地下駐車場(500台)
- 天王寺公園茶臼山エントランス駐車場(70台)
天王寺動物園の入り口について
天王寺動物園には入り口が2つあります。
1つ目の「てんしばゲート」は天王寺駅の前にある『てんしば公園』の1番奥にあります。
- Osaka Metro御堂筋線・谷町線・JR「天王寺駅」より徒歩 約5〜7分
2つ目の「新世界ゲート」は動物園前駅からが最短です。
- Osaka Metro御堂筋線・堺筋線「動物園前駅」より徒歩 約4〜5分
車で行く方は天王寺動物園自体に専用の駐車場がないので近くで探す必要があります。
おすすめは「大阪府大阪市浪速区下寺3丁目駐車場」で天王寺動物園まで徒歩約11分。
1日の最大料金が700円とお手頃な価格で駐車することができます。
料金と営業時間

2つのゲートとも正面のカウンターでチケットを購入できます。
区分 | 料金 |
大人 | 500円 |
子供(小・中学生) | 200円 |
未就学児 | 無料 |
開園時間は9:30~17:00(入園は16:00まで)です。
土日・祝日は事前予約制

平日は割と空いているので予約制度はないのですが、土日祝日には入園者数を制限する場合があります。
入園可能な日時を指定した事前予約制(チケットの事前購入)もできるので、土・日に行く予定の方はネットで申し込んでおけば確実です!
チケットはチケット販売サイトから購入できます!
- 未就学児(乳幼児含む)
- 大阪市内在住・在学の小中学生
- 障がい者手帳等をお持ちの方
- 大阪市内在住で65歳以上の方(それぞれ要証明提示)
上に該当する方は無料で入園できるので、チケットの購入は不要です。

チケット売り場の横にあるゲートにいる担当者の方にチケットを見せて中へ入ります。
今回私はスマホで予約して行ったのでQRコードを読み取ってもらい入場しました。
それでは早速、園内にいる動物たちをご紹介します!
アフリカサバンナ

天王寺動物園で1番エリアの大きいこちらのアフリカサバンナゾーン。
動物といえばアフリカというイメージの方もいると思います。
エリア内にはキリン・サイ・エランド・ライオンなどのアフリカの大地に生息している動物を観察することができます。

ライオンはオス1匹とメス2匹がいました。(3匹とも血縁関係らしいです)。
夜行性の動物ということもあり、皆寝てました。
カバ舎

カバ舎からは大きなカバとその周辺を泳ぐ魚を見ることができます。
年に1度だけカバが泳いでいるプールの大掃除が行われるので、タイミングを狙って行けば綺麗なプールでカバを見ることができます。

カバ舎を少し進んで下った付近に小屋があり2匹のカバと魚達が泳いでいるガラス張りの場所がありました。
カバは泳いでるのか浮いてるだけなのか分からないレベルで遅いです。
オオカミ・トラ・ヤマネコ舎

ジャガーや他のネコ科の動物が沢山いました。
オオカミ・トラ・ヤマネコ舎は大きい動物が多いので個人的に1番動物園という感じがします。

少し離れてオオカミ舎では走り回っているオオカミもいました。
クルクルとその場を回転するように歩き回ったり、共鳴して遠吠えしている姿も見ることができました。
なぜか写真を撮るときご丁寧に脚まで組んでくれ決めポーズ。横一列にゲージが並んでおり4匹ほど居ました。
アイファー

アフリカサバンナゾーンには爬虫類たちが住むアイファーという爬虫類だけが展示されているエリアもあります。
施設名の由来は天王寺動物園の爬虫類展示水槽にいる無脊椎動物(Invertebrates)、魚類(Fish)、両生類(Amphibious)、爬虫類(Reptiles )の頭文字をとってIFAR(アイファー)と名付けられました。

アイファーの館内は生き物ごとに分けられた展示方法で、水槽の大きさは大きいものから小さいものまで様々です。

飼育されている爬虫類は暖かいところを好む生き物が多く室温が高い場所では上着を着て長居すると暑くなってきます。

生物たちのために区切られたショーケースごとに爬虫類たちが暮らしやすい環境を作り上げていてた水槽は作品展のような感覚で楽しむことができました。

奥にはワニガメやアリゲーターも。
爬虫類好きの方にはたまらない珍しい生き物を近くで観察することができるのでお勧めです。

建物内はエレベーターがついているので、お体の不自由な方や車椅子で来られた方にも親切な建物になっています。
旧ふれあい広場(現ふれんどしっぷガーデン)

旧ふれあい広場はふれんどしっぷガーデンという名前で場所が移動になりました。
ふれんどしっぷガーデンではヤギや羊をはじめとした家畜たちに自らの手で触れ合うことができます。

入り口の横におやつが売っていていました。
子供に100円を渡して楽しんでいる親子連れが3組ほどいました。
ガチャガチャ形式でお金を入れると決まった量の餌が出てくるようになっています。

日本でもあまり見ない羊や馬はもちろん家畜化させたカイウサギや日本ではまず見ないフタコブラクダなど比較的安全な子たちと触れ合えるのでおすすめです!

ヤギのファンサービスの良さに感動。
柵に鼻をねじ込んで餌を取ってきます。
どうぶつ達と触れ合った後は入り口に手洗い場があるので洗って消毒をしてから次へ行きましょう!
アジア熱帯雨林
夜行性動物舎

夜行性動物舎ではコウモリやキーウィ、アライグマといった暗闇の中で生きる生物たちが暮らしている様子を見ることができます。

日本ではここ天王寺動物園でしか飼育されていない「キーウィ」を見ることができます。
暗すぎてすごく怖い写真になってしまいましたが。(笑)
写真では分かり辛いのですが、この丸っこい鳥がキーウィです。
飛べない鳥はペンギンやニワトリなどが知られていますがキーウィは尾羽すら退化でなくなり、とても可愛いらしい姿をしていました。

コウモリだけ少し明るい空間だったのでなんとか撮ることができました。
他にもカメやアライグマなど沢山夜行性の動物たちを見る事ができます!
サルヒヒ舎・チンパンジー舎

外に出るとサル・ヒヒ舎がありここでも日本でここにしかいないという「ドリル」がいました。
ですが全然こっちに来てくれずこのアングルに。

となりには「マンドリル」がいたのですが、ドリルとは違い色合いが特徴的でした。
もう片方のとなりにいるチンパンジーは興奮気味で「ホウァー!!」と叫びながら柵を叩いていました。
他にもフランソワルトンやフクロテナガザルなどたくさんの種類のサルがいましたが、みんな元気に暴れ散らかしていました。
鳥の楽園

施設内に泉や森林、湿地、池など鳥たちが自然と近い環境で暮らせるように再現されていました。
鳥たちが自ら巣を作り、生活をする様はまさに自然と言っていいと思います。
鳥類エリアは他の動物よりも強めの獣臭が漂っていました。

奥まで見にくいですが5種の鳥たちが共存して暮らしていました。
にしても多いです。

中にはオシドリ夫婦の語源となった「オシドリ」がいました。
オシドリはずっと一緒にいることから「おしどり夫婦」という言葉が生まれましたが、オシドリ自体は毎年カップルを解消して次の相手を探すらしいです。
ホッキョクグマ舎

鳥の楽園を出るとホッキョクグマ舎がありました。(隣にはマレーグマも)
危険防止のためホッキョクグマがいる位置からは距離があり他のどうぶつほど近くから見ることはできませんが、それでも分かるとんでもサイズでした。
ホッキョクグマは思ったより白くないので調べたところ元々毛は透明で光が入ると白く見えるそうです!
そして大人になるにつれ黄ばむそうです。
赤ちゃんを見てみたい。。。

マレーグマの体長平均が1.2mに対してホッキョクグマは2mほどあるのでほぼ倍ぐらい差があります。
マレーグマの食事時間にちょうど行けたらしく写真のボールがぶら下がっている小窓から飼育員さんが餌を渡していました。

ふれあい広場を出るとかわいいペンギンたちがいました!写真のペンギン達は「フンボルトペンギン」という日本で1番暮らしているペンギンだそう。

飼育員の方にどんな餌を与えているかを聞いてみたところ、アジやシシャモを与えているそうです。
ちなみに、フンボルトペンギンは世界的に見ると絶滅危惧種である一方なのですが、日本の動物園では増えすぎが問題になっているほど繁殖に成功しているみたいです。

ペンギンに人が集まっている中その後ろでひっそり暮らしていたとてもキレイな白と黒の羽を持つニホンコウノトリ。
日本では昔、各地で生息していましたが絶滅したらしく現在日本では飼育して野生へ還す働きが行われているそうです。
ツル舎

ツル舎ではナベヅルやホオジロカンムリヅル、特別天然記念物に指定されているタンチョウやアネハヅルなどが
飼育されています。
近くにはフラミンゴも

30〜40匹ほど居て何故か左右どちらを向く時も9割ぐらいのフラミンゴは同じ向きを向いていました。
フラミンゴの色の濃さは餌を多く食べているかどうかで、色が濃い程モテるそうです。
天王寺動物には約200種類いるのですが全部は紹介できないので自分の目で見てください。
続いては施設紹介です。
移動販売車

天王寺動物園にはエリアごとに沢山の移動販売車がありクレープや唐揚げ、アイスなど沢山の飲食物が売られていました。

中にはグッズを販売しているところも。

てんしばゲート入ってすぐにあるお土産コーナー。
出口があり帰りにここでお土産を買って帰るのが良いと思います。
店の中にはシロクマの絵があるトレーナーなどかわいいものが沢山販売されていました。
2021年3月に新しくオープンした施設
天王寺動物園では2021年3月9日に新しく3つの施設
- TENNOUJI ZOO MUSEUM
- FooZoo
- GooZoo
を展開しました。最後にこちらを紹介して終わりたいと思います。
TENNOUJI ZOO MUSEUM

標本や動物について勉強する学舎のような場所です。

天王寺動物園で2000年に亡くなるまで飼育されていた人気のゾウ「ユリ子」の骨格標本。
高さ2.5m、体長3.8mシワまで再現されているらしくとてもリアルに作られています。
展示会では何度か公開されていましが今回ミュージアムにて常設されました。

どうぶつの絵本など置いているコーナーがありましたが新型コロナウイルス対策のため現時点(撮影日2021年4月6日)では利用することができないみたいです。

超リアルな標本を展示しているコーナー。

1つ1つ見ていくとそのリアルさがとてもわかります。全部で350種類あり期間ごとに入れ替わって展示されます。
FooZoo & GooZoo

バリアフリーがあるガラス張りの建物はお土産ショップと飲食店がある施設です。

飲食店側には子供に嬉しいかわいいプレートの商品やキリンの見た目をした箱に入っている「キリンドッグ」というホットドッグが売られていました。

お土産ショップではとてもかわいいどうぶつ達のぬいぐるみやキーホルダーなど沢山のお土産があります。

最後にとんでもなくかわいいクマだけ添えて紹介を終えたいと思います。

外にメルヘンなものまで。音楽に乗ってどうぶつたちが踊っています。
家族連れのお子さんたちが夢中になって見ていました。
夏限定で開催されるナイトZOOとは?
天王寺動物園では、毎年恒例になっている夏の夜に行われるイベント「ナイトZOO」があります。
普段は見ることができない動物たちの夜の姿が観れるので、動物の生態をより深く理解したい方にはオススメです!
令和4年のナイトZOOでは、沢山のお客さんの方に楽しんでもらえるために事前予約制を設けずに開催されていました。
令和4年は8月13日(土曜日)、14日(日曜日)、15日(月曜日)、20日(土曜日)、21日(日曜日)の5日間開催されます。
営業時間が9時30分から21時まで(最終入園20時30分)で、ナイトZOO(ナイトズー)は17時頃からライトアップの点灯やバックミュージックが流れ始めます。
ナイトZOOで見れる動物リスト
オオカミ | ムフロン | サイ | エランド |
ハイエナ | ライオン | キリン | カバ |
シマウマ | ジャガー | トラ | アイファー |
レッサーパンダ | ペンギン | 夜行性動物舎 | シカ |
サル・ヒヒ | フレンドシップガーデン | アシカ | ホッキョクグマ |
さいごに
ただ生活しているだけでは絶対見ることができないどうぶつ達の表情は見ていてとても穏やかな気持ちになりました。
お子様連れはもちろん、動物園はデートスポットで定番すぎて行ってないという方も一度行けば何故定番かわかると思います。
行くとしたら久しぶりの動物園になるかも!という方も多いかも知れません。ワンコインで入れるので、大阪に来た際は世界のどうぶつ達を見に天王寺動物園へ足を運んでみてください。
これから天王寺動物園へ向かう方はお気をつけていってらっしゃいませ。
映像や写真撮影は事前に特別な許可を得た上で今回の記事を制作しています。
新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、店舗や施設によっては営業時間などが変更になっている場合があります。
現在の内容、プランや料金などが異なる場合がありますので、お出かけの際は必ず事前に公式サイト等で情報を再度ご確認ください。