新幹線みずほ(Shinkansen Mizuho)は2011年3月12日から大阪府の新大阪駅から鹿児島県の鹿児島中央駅までの区間を走行している新幹線です。
「みずほ」とは「みずみずしい稲の穂」を表す言葉で、「みずほ(瑞穂)の国」は実り豊かな国を意味する日本国の美称として用いられていた言葉を起用し、利用者に豊かな実りを提供していくという意味が込められているそうです。
今回は新幹線「みずほ」に乗車してみました!
この記事では列車旅を楽しむために事前に知っておきたいノウハウや、実際に乗車してみた感想などを交えてご紹介します。
新幹線みずほ車内紹介
新幹線みずほ号予約方法
みどりの窓口
JRの特定エリアには「みどりの窓口」があります。
初心者の方でインターネットや代理店などで購入することが不安という方はJR線の特定の駅に設置されている「みどりの窓口」という場所で受付の方と相談しながら購入すると安全です。
みどりの窓口で乗車する日付、人数、座席の種類(自由席・指定席)などを伝えるとスムーズにチケットが受け取れます。
対面式のみどりの窓口とは逆に無人の「みどりの券売機」というものがJRが指定する駅に設置されています。
こちらは無人機ですので、少し慣れてきたらみどりの券売機にて購入するのもいいかと思います。
ちょっとした注意点
お正月やお盆などの帰省ラッシュ時など、みどりの窓口が混んで予約していた時間に間に合わなくなってしまうケースもあるので、時間に余裕を持って駅に向かいましょう。
個人的には、出発する1時間前ぐらいに到着してチケットを発券した方が良いかと。
早めに到着しても、新幹線に乗車した時に食べる食料などを買ってたらいつの間にか時間が経っています。
インターネット
新幹線が予約できるサイトは5箇所です。
予約する路線によって乗る場所が異なるので、予約する際は出発地や目的地、直行列車・各駅停車なのかを確認した上で予約してください。
慣れてしまえばインターネットで予約して、当日みどりの券売機で発券という流れが理想です。
旅行代理店
旅行代理店で私も購入したことがあるのですが、とにかく安くチケットを購入することができます。
インターネット予約の早割でもまぁまぁ安くはなるのですが、私が過去に利用した例で言うと、日本旅行さんの「【新大阪⇔福岡(博多・小倉)・熊本】バリ得こだま・ひかり・つばめで行くお得な旅」というプランで指定席で片道8,400円で乗車することができました。
各駅停車なので通常料金の時間よりは到着時間が長くなってしまいますが、新大阪から博多まで片道4時間ほど。
乗車中は持ってきたタブレットで映画などを見たり、寝ている間に到着するので超格安で乗ることができました。
自分で選べる指定席料金で8,400円なので窓側の席を選んで快適に目的地に向えます。
新幹線みずほ号座席ときっぷの種類
きっぷには「自由席」「指定席」「グリーン席」「グランクラス席」の4種類があります。
私は当日みどりの窓口で指定席タイプを選択しました。
自由席
自由席は新幹線の中で一番価格が安く、時間を気にせず好きなタイミングで乗ることができるのが利点です。
みずほ号の場合は青3列、赤2列に分かれた座席タイプでした。
ですが繁盛期にもなると座席が確定で確保されているわけではないので、座れないこともあります。
コンセントは車両の最前列と最後列の壁側、各席の壁側に1つしか無いので窓側の席を確保しておくといいと思います。
指定席
指定席は予約した際に設定した自分の好きな場所に座ることができます。
外の景色を楽しみながら移動したいという方、お盆休みや年末年始など混雑が予想される時期にご家族で新幹線に乗って旅行するという方は確実に座れた方がいいと思うので指定席をオススメします。
自由席と同様に、コンセントは車両の最前列と最後列の壁側、各席の壁側に1つしか無いので窓側の席を確保しておくといいと思います。
窓側ではなく、通路側だとすぐに移動ができるので自分に合った席を選んでみてください。
指定席券を購入する際のちょっとした注意点
指定席の場合は、予約していた時刻の席を予約するので乗り遅れてしまうと指定席は無効になってしまうので次の列車からは自由席扱いになってしまうので注意が必要です。
ベビーカーを利用する方にオススメの特大荷物席
以前別の新幹線車両に乗車した際に遭遇した際に見かけたのですが、ベビーカーの方は新幹線だと2席確保しても通路側にはみ出してしまうケースがあって、大きさによっては通路を塞いでしまう恐れがあります。
赤ちゃんと一緒に乗車する際は特大荷物スペース付きの座席がオススメ。
自分の座席の後ろが特大荷物スペースなので大きな荷物(荷物の3辺の合計(A+B+C)が、160cm超250cm以内の「特大荷物」が対象)の場合必ず特大荷物スペース付き座席を予約する様にしましょう。
山陽・九州新幹線の普通車指定席は4席で、座席幅はグリーン車とほぼ同じ。
特大荷物スペース使用には1000円の料金がかかるため、注意が必要です。
グリーン席
自由席・指定席のある車両よりも座席の幅が広く前後の間隔にも余裕があるので快適に乗れます。
若干料金が高く設定されているため、ビジネスマンなどに多く利用されている為、静かで快適な車両になっています。
追加料金はかかりますが、普通席には無い設備がたくさんあります。
普通車には無いフットレスト機能や、レッグウォーマー、肘掛け収納の折り畳みテーブル、場所によってはパーサー(客室乗務員)の方が各座席にお絞りを持ってきてくれたり、膝掛けをレンタルすることができます。
車内は普通車に比べて若干薄暗く設定されているので、背もたれに着いた読書灯で手元を明るくして作業することもできます。
各座席の肘置きの先端部分にコンセントがあるので、スマホやパソコンといったものを持って行く際はコンセントなどを持っていくと移動中は充電残量を気にすることなく作業することができます。
東北・北海道新幹線限定「グランクラス席」特急券
東北・北海道新幹線 / E5系・H5系、北陸新幹線 / E7系・W7系、上越新幹線 / E7系限定でグランクラスの特別席があります。
他の席ではまずない肘置きの所にコンセントやコントロールパネルが付いているので、背もたれの調節などが簡単にできるようになっています。
グランクラスだけ車内の様子が全然違うので特別な日に利用してみるのもいいかもしれません。
新幹線みずほ号きっぷの買い方
新幹線専用の券売機は緑色です。
電車・新幹線のきっぷを購入する際、困ったことがあれば券売機に付いている呼び出しボタンを押すと、券売機と券売機の間から駅員さんが顔をひょこっと出して相談に乗ってくれる場合があります。
困ったときは利用してみましょう。
券売機に近付くと、指定席、自由席に乗るための項目がモニターに表示されているので、自分が乗るきっぷの項目をタッチします。
新幹線に乗ることができる駅
日本全国に10路線の新幹線が開通しています。
新幹線の乗車可能駅ついては各新幹線の公式ページからチェックしてみてください。
- 北海道新幹線:新函館北斗駅〜八戸駅
- 東北新幹線:八戸駅〜東京駅
- 秋田新幹線:秋田駅〜東京駅
- 山形新幹線:新庄駅〜東京駅
- 東北新幹線:盛岡駅〜東京駅
- 上越新幹線:新潟駅〜東京駅
- 北陸新幹線:金沢駅〜東京駅
- 東海道新幹線:東京駅〜新大阪駅
- 山陽新幹線:新大阪駅〜博多駅
- 西九州新幹線:武雄温泉駅〜長崎駅
- 九州新幹線:博多駅〜鹿児島中央駅
新幹線みずほ号停車駅(全11駅)
- 新大阪(大阪府)
- 新神戸(兵庫県)
- 姫路(兵庫県)
- 岡山(岡山県)
- 広島(広島県)
- 小倉(福岡県)
- 博多(福岡県)
- 久留米(福岡県)
- 熊本(熊本県)
- 川内(鹿児島県)
- 鹿児島中央(鹿児島県)
新幹線の改札の通り方
新幹線専用の改札口付近には「新幹線のりば」と大きい文字で表示されています。
通常のきっぷでは入場できないようになっています。
新幹線用の改札口は青色で見た目がかっこいいです!
新幹線のきっぷを改札機に入れると、正常の場合緑色のランプが点いてきっぷが出てくるので取って改札を進みます。
もし、入れたきっぷが何らかの不具合があってうまく読み取られなかったり場合は、駅員さんを尋ねてみてください。
改札を通ったあとは、自分が乗る新幹線が停車する場所へ向かいます。
改札を通った先にも電光掲示板があるので、入り口で確認をしたけど忘れてしまった!という方は電光掲示板を見て、乗り場の番号を確認し乗り場へ向かいます。
新幹線専用の駅には大きな電光掲示板がある
新幹線の乗り場や駅のホームには頭上に時計と発車する新幹線の出発時刻、乗り場の案内が電光掲示板に表示されています。
自分が乗る新幹線の乗り場の番号を歩きながら確認ができます。
改札を通る前に一度時間や乗り場の番号をチェックしておきましょう。
今回私は06時00分発のみずほ601号に乗って博多駅へ向かうので乗り場は21番ゲートとなります。
壁に大きく21・22と書かれていたので階段・エスカレーターを使ってホームヘ向かいます。
新幹線の乗り場は車種によって停車場所が異なります。
博多駅の場合だと鹿児島中央行きの停車する新幹線は「のぞみ・ひかり・こだま・みずほ・さくら・つばめ」の6種類。
新幹線のホームに設置されている柵に列車ごとの待機場所が記されていました。
待機している場所の足元に現在の場所には何号車が止まるのかが表示されたステッカーが貼られているので、困ったら地面を確認してみるのもいいかもしれません。
新幹線内で電話をするときはどこへ行けばいい?
車内の座席や客室内での通話は禁じられています。
もし電話をする場合は、車両の連結部(デッキ)へ行くと通話ができます。
あまり知られていない新幹線に持ち込める荷物のサイズ
新幹線に持ち込める荷物は、縦・横・高さの合計が250cm以内で、重さは30kg以内、最大2つまでです。
あまり大きくなるようであれば特大荷物スペース付き座席を予約しましょう。
新幹線みずほフリーWi-Fiを使ってみた
東海道新幹線、山陽新幹線、九州新幹線の車両限定で、新幹線に乗車した方のみが利用できる無料の「Shinkansen Free Wi-Fi」というものがあります。
対応している言語は日本語、英語、中国語、韓国語、ドイツ語、フランス語、タイ語7カ国8言語に対応しています。
Wi-Fiの接続方法は普段Wi-Fiに繋いだ事がある方は普段通りの手順でスマホやパソコンが接続できます。
- 「設定」を開く
- 「Wi-Fi」をタップ
- 「Shinkansen Free Wi-Fi」を選択してタップ
- メールアドレスを入力
- 利用規約を確認して同意にチェック
- 「インターネットに接続する」をタップ
接続方法は簡単!
メールアドレスを入力して利用規約に同意した上で送信します。
先ほど入力したメールアドレス宛に「株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス」という所から認証登録のリンクが添付されたメールが受信されます。
リンクをクリックすると本登録が完了し、無料Wi-Fiを利用する事ができます。
新幹線から降りる際は、出したテーブルやリクライニングを元の位置に戻して忘れ物がないか確認した後、車両の前方と後方にある扉から降ります。
新幹線みずほ車両についてのQ&A
1~3号車 – 自由席
4~5号車、7・8号車 – 指定席
6号車 – グリーン席
全席禁煙です。
「特大荷物スペースつき座席」は、普通車指定席とグリーン車の最後部の座席です(7号車を除く)
3・7号車(鹿児島中央寄り)に喫煙ルームがあります。
4~8号車は「2列シート&2列シート」です。
グリーン車は全席に、普通車は窓側席と最前部・最後部の座席に、モバイル用コンセントを設置しています。
新幹線みずほ号が停車する駅は「新大阪」「新神戸」「姫路」「岡山」「広島」「小倉(福岡)」「博多」「久留米」「熊本」「川内(鹿児島)」「鹿児島中央駅」の11駅です。
各駅の時刻表は乗換案内情報サイト「ジョルダン」をご覧ください。
▼新幹線みずほの時刻表・停車駅
https://www.jorudan.co.jp/
「みずほ」は普通車の指定席が2列+2列シート、「のぞみ」は普通車が全車2列+3列シートです。
「のぞみ」よりも「みずほ」の方が座席数が1つ少ない分、普通車の座席幅に余裕があります。
どちらも車両料金は同じなので、普通車を利用する方は「みずほ」がオススメです!
列車の愛称の違いもありますが、目的地までの速さも異なります。
電車で例えた場合
みずほ – 快速
さくら – 準快速
新大阪から鹿児島中央駅までの所要時間で比較
みずほ – 3時間50分
さくら – 4時間19分
新幹線みずほ実際に乗車してみた感想
今回は新大阪駅から博多駅まで新幹線に実際に乗ってみたのですが、コンセントも付きでタブレットで動画を見ながら快適に目的地まで過ごせました。
大阪から福岡の場合、夜行バスや船だと大体13~14時間程かかるのですが新幹線は各駅停車でも約5時間、特急列車に乗ると停車する駅も少なく2時間30分程度と超早く目的地に向かえます!
急ぎの方は特急列車、時間に余裕のある方は各駅停車で時間はかかるけど格安で乗れる新幹線などもあるので、自分に合ったプランで新幹線に乗ってみてください。
これから新幹線に乗ってお出かけする方はお気をつけて行ってらっしゃいませ(´∇`)
良い列車ライフを\(^O^)/
※新型コロナウイルス感染症の影響に伴い、店舗や施設によっては営業時間などが変更になっている場合があります。
※現在の内容、プランや料金などが異なる場合がありますので、お出かけの際は必ず事前に公式サイト等で情報を再度ご確認ください。