1993年の4月に屋久島の宮之浦港と鹿児島本港航路に就航したフェリー屋久島2。
車も乗り入れ可能で1日1往復便しか出ない船です。
フェリー屋久島2に乗って鹿児島と屋久島間を移動する方の中には高速船よりも安いカーフェリーを検討している方もいるかと思います。
初めてフェリー屋久島2に乗って鹿児島⇆屋久島に向かう方は「料金はいくら?」「出港する時刻は?」「船内の様子は?」「乗り方は?」「乗り場はどこなの?」など気になるところが沢山あると思います。
今回は実際に折田汽船「フェリー屋久島2」に乗船してみたので船内の様子と、実際に船に乗ってみた感想を交えてご紹介します。
フェリー屋久島Ⅱ船舶紹介

全長:122.4メートル
総トン数:3,392トン
航海速力:21.8ノット(40.37km/h)
船室構成:494名
積載台数:乗用車26台、バス17台
アクセス方法(鹿児島港)

船乗り場
南ふ頭旅客ターミナル
電車
路面電車 いづろ通駅から南ふ頭旅客ターミナルまで徒歩 約16分
バス
高速船ターミナル(バス停)から南ふ頭旅客ターミナルまで徒歩 約6分
鹿児島中央駅から徒歩で向かう場合
鹿児島中央駅から高速船ターミナルまでの所要時間は約18分で180円です。
鹿児島中央駅の5・6番乗り場から鹿児島交通 [26]唐湊線 鹿児島本港〔高速船ターミナル〕行きに乗れば高速船ターミナル(バス停)に到着します。
気をつけておくポイントは、高速船ターミナルへの直通バスは始発に乗らないと船に間に合いません。
鹿児島中央駅からのバスは始発の朝6時50分のバスに乗らないと次のバスは8時40分なのでフェリー屋久島の船に乗り遅れてしまうので要注意。
アクセス方法(屋久島宮之浦港発)

船乗り場
バス
宮之浦港(バス停)より徒歩 約1分
乗船料金

個室貸切料
区分 | 料金 |
特A | 7,000円(※別途、二等料金が必要) |
特B | 6,000円(※別途、二等料金が必要) |
特等室 | 5,000円(※別途、二等料金が必要) |
娯楽室A・B | 3,000円(※別途、二等料金が必要) |
1等客室
区分 | 往路 | 復路 |
大人 | 6,900円 | 5,900円 |
小人 | 3,400円 | 2,900円 |
2等客室
区分 | 往路 | 復路 |
大人 | 5,600円 | 5,100円 |
小人 | 2,800円 | 2,600円 |
学生割引 | 4,100円 | 4,100円 |
大人※身体障害者 | 5,600円 | – |
小人※身体障害者 | 2,800円 | – |
島発大人 | 5,600円 | 2,700円 |
島発小人 | 2,800円 | 1,600円 |
島発学生割引 | 3,100円 | 3,100円 |
島発は屋久島から鹿児島へ向かう方限定の割引制度で、往復料金のみが安くなっています。
時刻表

航路 | 時刻 |
鹿児島→宮之浦 | 8:30→12:30 |
宮之浦→鹿児島 | 13:30→17:40 |
船の出港は鹿児島、屋久島それぞれ1日1便しか運行していないので乗り遅れないように注意する必要があります。
所要時間
片道の所要時間は鹿児島から屋久島は約4時間、屋久島の宮之浦港から出発した場合、10分遅い約4時間10分の航海になります。
荷物を置く場所

乗船後すぐに乗務員の方から「荷物は階段裏に置いてください」と案内がありました。
個室を予約している人は部屋まで持ち込めますが、雑魚寝タイプの部屋になると荷物は手荷物以外持ち込めないようになっていました。
部屋タイプ
- 特A客室洋室 ツインベット・バス・トイレ付2~4名
- 特B客室洋室 ツインベット 2~4名
- 特等客室和室 4.5畳 4~8名
- 娯楽室カーペット敷 6~12名
- 一等客室カーペット敷 毛布・枕付
- 二等客室カーペット敷 フロアータイプ

私が今回予約した部屋はフェリー屋久島2で一番安い2等客室です。
部屋の隅には着替えができるフィッティングルームも完備!
部屋にはブラウン管テレビがあったのですが、古い日本映画が流れていました。
私はテレビから聞こえてくる音をラジオがわりにして聴きながら寝ました。

意外と広いので、航海中は足を伸ばして寝て過ごせました。

各部屋に用意されている枕はレザータイプでした。
枕は破れたり所々に穴が空いていたりしたので、持ってきていたタオルを枕に乗せて使用しました。

土足厳禁なので靴を廊下で脱いで各部屋へ入ります。
船内紹介
案内所

乗船口から入って目の前にある案内所。
船で困ったことがあれば案内所を訪ねてみてください。
ちなみに案内所では、喫煙者向けにタバコが販売されていました。
案内所で販売しているタバコの銘柄を聞いてみた所メビウス、セブンスター、アイコスミント、キャメルのクラフト、マルボロの煙草5種類が販売。
コーヒー1杯110円で販売されていました。
売店

売店は1階のエントランス付近にあります。
売店では屋久島のお土産やスナック菓子などが購入できます。
店内を覗いてみると、食糧以外にも雑誌や屋久島名産の工芸品なども販売されていました。
売店の営業時間
航路 | 営業時間 |
鹿児島→屋久島 | 9:00~10:00 |
屋久島→鹿児島 | 14:00~16:30 |
貸し毛布ロッカー

100円で毛布が貸し出されているロッカーがありました。
11月13日に乗船しましたが、航海中船内はとても寒かったので毛布は1枚あると快適に過ごせます。

1階の2等室部屋付近に設置されていたので、寒くなったら利用してみてください!
ウミガメルーム

ウミガメルームは1階にありました。
屋久島は日本一のウミガメの産卵地として有名です。
全ての種類のウミガメが絶滅の危機に瀕していると言われいるので、屋久島ではウミガメの産卵した卵を保護し孵化させて海へ放つ取り組みに力を入れています。
うみがめルームでは屋久島で生まれたウミガメの赤ちゃんがが見れます。
下船の1時間前あたり限定で解放されています。

開放時間前に向かうと、「水槽洗浄中」と書かれて扉が閉じられています。

私が乗船した時は16時30分から解放され、立派な水槽に小さなウミガメが二匹泳いでいました。
とても可愛かったです(*´ω`*)
うみがめルームではウミガメの身に起こっている問題などが取り上げられた様々な資料が複数掲示されていました。
乗船した際は、ぜひ見に行ってみてください!
うみがめルームの開放時間
航路 | 開放時間 |
鹿児島→屋久島 | 9:00~10:00 |
屋久島→鹿児島 | 16:00~17:00 |
喫煙ルーム

喫煙所は1階にあります。
1階の乗船口が航海中、喫煙所に変わるみたいです。
ゲームコーナー

2階にゲームコーナーがあります。
ゲームコーナーにはUFOキャッチャーとスロット台が数台ありました。
暇つぶしには最適ですね( ´ ▽ ` )
キッズルーム

キッズルームは2階にあります。
キッズルームにはちょっとしたおもちゃがいくつか用意されていて、ソファーもありました。
下船時まで賑わっていたのでお子様連れの方にオススメです!
シアター縄文

シアター縄文は2階にありました。
ゲームコーナーの近くに扉から中に入ってみると沢山の椅子が並べられていて、真ん中にステージがありました。
イベントが開催されている時期に乗船すると何か見れるのかなぁ。
浴室・サウナ

2階には男女別の浴室やサウナがありました。
航海中、旅の疲れを落としたい方にオススメです!
船の中はシャワールームや浴室は聞いたことがあるのですが、サウナは初めてです。
うどん・そばコーナー

うどん・そばコーナーは2階にあります。
フェリー屋久島2のお食事処で蕎麦やうどんが食べられます。

メニュー一覧
かけ うどん/そば | 480円 |
わかめ うどん/そば | 520円 |
たぬき うどん/そば | 520円 |
月 見 うどん/そば | 550円 |
きつね うどん/そば | 550円 |
肉 うどん/そば | 680円 |
とろろ うどん/そば | 520円 |
日替ごはん | 150円 |

私は肉うどんを注文。
肉うどん特有の甘さも丁度よく、おいしかったです!
うどんコーナー営業時間
航路 | 営業時間 |
鹿児島→屋久島 | 9:00~9:30 11:15~11:45 |
屋久島→鹿児島 | 14:00~14:30 |
営業時間は約30分間限定の短い間なのでお早めに!
喫茶室

喫茶室は2階にありました。
船の前方にある部屋で、目の前に窓があるので進行方向の景色が楽しめます。
比較的落ち着いた空間でした。
展望室

展望室は3階にありました。
展望室ではゆっくりくつろげるソファーが数カ所に設置されていました。
360度窓ガラスに覆われているので、どの席に座っても外の景色を楽しみながら過ごせます。
展望スペース

フェリー屋久島2の最上階エリアが展望スペースになっています。
展望スペースは外の光が入ってきていたので明るい空間になっていました。

展望スペースには1回100円で利用できる望遠鏡が2台設置されていました。
トイレ

トイレは1階に3カ所、2階に1カ所ありました。
自動販売機

自動販売機は1階・2階に設置されていました。

1階の自販機にはアルコール専用の自動販売機もありました。
木甲板(屋外デッキ)

各階には屋外に出れる扉があるので、気分転換に外に出てみるのもいいかと思います。
木製の甲板でモダンな雰囲気は最高です。
さいごに































今回は折田汽船のフェリー屋久島2に乗船して屋久島から鹿児島まで向かってみました。
カーフェリーですが、大きな揺れもなく快適に過ごせました。
高速船だと倍の値段がかかるので、時間に余裕のある方はお財布にも優しいフェリー屋久島2へ乗船してみてはいかがでしょうか。
これからフェリー屋久島2に乗って屋久島⇔鹿児島航路を利用する方はお気をつけていってらっしゃいませ(*´ω`*)
良い船旅を\( ´ ▽ ` )/
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