1994年4月1日に博多-対馬航路に就航した九州郵船フェリー「ちくし」。
総トン数1,926トン、全長97.37 mの船で博多港と壱岐を2時間20分、博多港と対馬を4時間40分で結んでいるフェリーです。
初めてフェリー「ちくし」に乗船するけど「乗船料金はいくら?」「出港する時刻は?」「船内の内装は?」「乗り場はどこなの?」など気になるところが沢山あると思います。
今回私は博多から対馬(厳原)へ向かうためフェリー「ちくし」に乗ってみたので、船内の様子や実際に乗ってみた感想などをまとめてみたので早速ご紹介します!
翌日乗船した九州郵船「うみてらし」に乗ってみた様子も別の記事でご紹介しているので是非ご覧ください!
▼フェリー「うみてらし」の記事
フェリーちくし船舶紹介

- 船名 : フェリーちくし
- 就航日 : 1994年4月1日
- 全長 : 97.37メートル
- 総トン数 : 1,926トン
- 航海速力 : 19ノット(35.18km/h)
- 旅客定員 : 旅客定員 674名
- 積載台数 : 約80台
アクセス方法&乗り場

福岡から乗船
乗り場
博多埠頭第2ターミナル
アクセス方法
博多ふ頭(バス)より徒歩 約1分
博多駅西日本シティ銀行前F(バス停)から博多ふ頭(バス)まではバスで約15分です。(240円)
壱岐島から乗船
乗り場
芦部港ターミナルビル
アクセス方法
芦部港(バス停)より徒歩 約1分
対馬から乗船
乗り場
厳原港ターミナルビル
アクセス方法
厳原国内ターミナル(バス停)より徒歩 約1分
出発時刻

所要時間
博多⇔壱岐 約2時間20分
博多⇔厳原 約4時間40分
博多港→厳原港
出発 | → | 到着 | → | 出発 | → | 到着 |
博多港 | → | 壱岐 | → | 壱岐 | → | 厳原港 |
00:05 | → | 02:15 (芦辺港) | → | 02:25 (芦辺港) | → | 04:45 |
10:00 | → | 12:20 (郷ノ浦港) | → | 12:35 (郷ノ浦港) | → | 14:45 |
20:35 | → | 22:55 (郷ノ浦港) | – | – | – | – |
厳原港→博多港
出発 | → | 到着 | 出発 | → | 到着 |
厳原港 | → | 壱岐 | 壱岐 | → | 博多港 |
– | – | – | 07:00 (郷ノ浦港) | → | 09:25 |
08:50 | → | 11:05 (芦辺港) | 11:15 (芦辺港) | → | 13:25 |
15:25 | → | 17:30 (郷ノ浦港) | 17:45 (郷ノ浦港) | → | 20:10 |
基本の出発・到着時刻は上記の通りですが、繁忙期になると臨時で便が追加されます。
時期によっては便の本数が異なるので、乗船前に公式サイトで事前に確認してみてください。
▼九州郵船公式サイト
https://www.kyu-you.co.jp/route/#timetable
夜行便だと対馬で朝7時まで寝れる!

夜行海の便に乗船した時に、乗務員の方に「対馬の厳原港に到着した際、朝7時まで船内でお休みいただくことができますが、どうされますか?」と聞かれたので「はいっ!」と答えました。
厳原港には「厳原国内ターミナル」というバス停があるのですが、始発が朝7時3分。
夜行海は厳原港に到着するのが04時45分なので、2時間15分ほど時間があるので良心的なサービスです。
厳原港では2回下船があるので、1回目の下船後橋が切り離されます。
早朝まで船内で過ごす方は2回目の下船までは船内から出られません。
臨時船の場合は就寝できない
船のドック期間やゴールデンウィークなどの繁忙期に配船される臨時船の場合、朝まで船内で眠れるサービスがありません。
一般配船の通常期の船で行われるサービスなので、注意が必要です!
乗船料金

博多⇔壱岐
1等 | 4,000円(440円) |
2等指定席 | 3,480円(440円) |
2等 | 2,960円(440円) |
博多⇔厳原
1等 | 7,580円(840円) |
2等指定席 | 6,530円(840円) |
2等 | 5,490円(840円) |
壱岐⇔厳原
1等 | 3,890円 (400円) |
2等指定席 | 3,360円 (400円) |
2等 | 2,840円 (400円) |
乗船料金は時期によって異なるので、乗船前に公式サイトで事前に確認してみてください。
▼九州郵船公式サイト(料金表)
https://www.kyu-you.co.jp/price/
船内紹介
客室

フェリーちくしの部屋タイプは1等室・2等指定室・2等室の3種類あります。
1等室はA〜Hまでの8部屋、2等指定室はA〜Dまでの4部屋、2等室は8部屋ありました。
1等室の部屋にはそれぞれ名前が割り振られていました。
- 白嶽(しらたけ)
- 浅芽湾(あそうわん)
- 万関(まんぜき)
- 蛇ヶ谷(じゃがたに)
- 左京鼻(さきょうばな)
- 筒城浜(つつきはま)
- 石屋根(いしやね)
- 猿岩(さるいわ)

枕は周りがクッションタイプで中心がストローを輪切りにしたパイプ枕のような素材で、毛布は防火性で洗濯されていたので良い匂いでした(* ´ ▽ ` * )
1等室の部屋は個室で4人部屋と8人部屋がありました。
個室なのですが、貸切はできないのがイマイチなところ。
4人部屋の場合1部屋に最低4人用の布団と枕が用意されているので他の方が利用することもあります。
運が良ければ1人で貸切状態にできるかもしれません。

1等室にはコンセントが1箇所、空気清浄機、ハンガー、共用スリッパ、衣装鏡、使い捨て和紙製枕カバー、半透明の衛生袋、テレビが完備されていました。
船内Wi-Fi

船内には無料のWi-Fiがあります。
接続ガイドは2016年12月に発行されたもので、当時流行していたゲーム機「PS Vita」のWi-Fi接続のガイドまで掲載されていました(笑)
実際に繋いで電波状況を確認してみたのですが、接続状態はそこそこ不安定でした。
とはいえ、繋がれば多少安定して使える時もあったのでウェブの閲覧などは問題なくできました!
メインエントランス

乗船口から入ってすぐ目の前にあります。
エントランスの真ん中には1等室を予約した方のみ入ることを許されるスカイラウンジがあります。

スカイラウンジへ向かうための階段のちょうど裏側にあたる位置に通路がありました。
通路には壱岐と対馬の案内板、様々な縄の形や船の備品がミニチュアサイズで紹介されている額縁、国際信号旗のパネル、フェリーちくしに関する資料などが展示されていました。

下の階はフェリーちくしで一番安い2等室の部屋があるので、2等室を予約した人は乗船口から入ってすぐ目の前にある階段を使って下の階(B甲板)へ向かいます。
案内所

案内所は2階のメインエントランスの近くにあります。
何か困ったことがあれば相談してみてください。
自動販売機

2階のメインエントランスと1階のエントランスに自販機がありました。

カップ麺の自販機は2階にしかありません。
カップ麺のお湯は1階に2箇所ある給水所でお湯が入れられます。

熱湯以外にも冷水機があったので、冷たい水も飲めました!
個人的な感想ですが、カップ麺のお湯を入れるには階段を降りる必要があるのが少々面倒ではありました。
海が荒れた場合、船も揺れるのでカップ麺に注いだお湯が溢れて火傷しないように気をつける必要がありますね。
1等室や2等指定室を予約した方はお湯を入れたまま2階へまた登る必要があるので、個人的には2階にも給湯器があればなあ〜と思いました。
旅客ベンチ席(屋外デッキ)

1階と2階の屋外にベンチが並べられていました。
朝の便に乗船した方は大海原を満喫できます!
旅客ベンチ席にある柱に灰皿が設置されていました。
ベンチ席から少し離れているので、座りながら吸うことは出来なさそうです。

壱岐や対馬へ向かう方の中には釣りに行く方も多いみたいで、展望デッキには釣具置き場が用意されていました。
釣具格納箱は釣り好きには最高の場所ですね(*´ω`*)
壱岐島では12月〜3月の間、大型のアジが釣れるらしいです!
ゲームコーナー

2階の旅客ベンチ席の近くにありました。
昔流行ったテトリスなどのレトロなアーケードゲーム機とスロット台が置いてありました。
アーケードゲームは1プレイ100円です。
1階の2等室前のエントランスにはスロット台が5台置いてありました。
トイレ

船内のトイレは1階に3ヶ所、2階に1ヶ所あります。
1階のトイレは1ヶ所だけ屋外にありました。
スカイラウンジ

1等室を予約した人だけが入ることを許されている「スカイラウンジ」があります。

階段を登る途中に「スカイラウンジ 一等のお客様以外の方はご使用できません。フェリーちくし船長」というパネルが貼られていました。
ちなみにスカイラウンジの扉にも張り紙が貼られていました(笑)
私は今回1等室を予約したのでスカイラウンジに入れました!

誰でも簡単に入れるわけでは無いので、スカイラウンジ内は船内の通路や部屋に比べてとても綺麗でした。
スカイラウンジは360度、外を見渡せるようになっています。
1ヶ所だけテレビが設置された場所がありました。

私は翌朝、スカイラウンジでカップラーメンを食べてから下船しました。

スカイラウンジは扉から外に出ることも可能です。
柵に灰皿もあったので喫煙も可能です。
さいごに
今回は、博多埠頭から対馬(厳原)まで「フェリーちくし」に乗船してみました。
実際に乗船してみたのですが、深夜便なので到着後バスが来るまでターミナルで3時間待機かな〜と思ってたのですが、下船時間を過ぎても船で就寝ができるというのがとてもありがたいサービスでした。
今回乗船した時期は寒かったので、船内はとても暖かく快適でした!
波の高さによっては船が大きく揺れるとのことでしたが、私が乗船した時は海も荒れていなかったのでそこまで酷く揺れたりはしませんでした。
これから福岡から壱岐、対馬へフェリーちくしに乗って向かう方はお気をつけて行ってらっしゃいませ!
良い船旅を\(^○^)/
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