九州郵船フェリー「うみてらし」乗船記｜博多〜対馬 比田勝｜旅ブログ

13時40分、対馬「比田勝港(バス停)」。
本日乗船するのは九州郵船「うみてらし」。
目的地は福岡県「博多港」。
約5時間の船旅です。

乗船ターミナルは「比田勝港国内ターミナル」。
バス停から国内ターミナルまでは、徒歩で約13分。
今居るバス停から見える橋を跨いだ先にあります。

バスでも行けますが、本数がかなり少なく、うまく時間が合うとは限りません。
九州郵船がバス時刻を公式で案内してくれると助かるのですが、今回は徒歩を選びました。

「少し歩くのがしんどいな…」という方は、タクシーを利用するのもアリです。
距離は短いですが、荷物が多いときや、夏の暑い日などにはとても便利です。

14時05分、国内ターミナルに到着。
カウンターで手続きを済ませ、乗船券を受け取りました。

乗船開始は15時40分からということで、少し早く到着しすぎたかもしれません。
出発までには、まだ1時間半ほどの余裕がありました。

その時間を活用して、ターミナルの周りを少し歩いたり、港の海を眺めたりして静かなひとときを過ごしました。

15時40分、乗船開始のアナウンスがターミナル内に流れました。

船につながる乗船用タラップの前では、乗務員が乗船券のもぎりを行っていました。
乗船券を手渡すと、半券が返されます。

そのままタラップを進み、船内へ。
船に入ってからは、階段を上がり、客室へと向かいました。

この船は全席相部屋で、部屋の種類が豊富。
大部屋、椅子席、ラウンジ、サロンなど、選べるのが魅力です。

ただ、乗船時には角の席は埋まっていて、唯一空いていた大部屋の角を確保。
貸し出し枕を取って横になりました。

荷物を置いた後、船内を軽く探索して展望デッキへ。

16時00分、船は定刻通り比田勝港を出港。
博多港までの約5時間の航海が始まりました。

出港直後、船内放送が流れます。
「本日も九州郵船、うみてらしをご利用いただき、誠にありがとうございます。」
「海上は少し波がありますので、船内移動の際は足元にご注意ください。」

揺れに備えて船酔いには気をつけなければなりません。
出港風景を眺めた後、部屋に戻って横になりました。

16時30分、自販機で水とカロリーメイトを購入。
船酔いを避けるためには、空腹のままでいるのはNGです。
椅子席に移動し、外の景色を眺めながら食事をしました。

久しぶりに食べたカロリーメイト、予想以上に水分が奪われてしまい、結局たくさん水を飲む羽目に。
そのせいで、お腹が満たされすぎてしまいました。
完全にやらかした感。

椅子席でのんびり過ごした後、再び大部屋へ戻り、船が大きく揺れる前に横になって眠ることにしました。

20時30分、起床。
全然眠れませんでした。
船の揺れもありましたが、それ以上にひどかったのが、船に打ちつける波の音。
数秒ごとに、爆発音のような、除夜の鐘のような音が船内に響き渡っていました。

他の乗客たちも、あまり眠れていない様子。
耳だけならまだしも、その音は体にも響いてきて、無意識のうちに反応してしまいます。
出港時の放送で「多少波があります」と聞いていたので、揺れには覚悟していましたが、まさか音で起こされるとは。
完全に想定外でした。

数分後、船内放送が流れました。
博多港では、最上階にある展望デッキが下船口になるとのこと。
その案内を聞いた乗客たちが、次々と展望デッキへと集まってきます。

21時02分、7分遅れで博多港に到着。
可動式のスロープが静かに接続され、下船が始まりました。

下船後、博多ふ頭（バス停）へ向かいました。
博多ふ頭から博多駅までは、バスで約15分（240円）。
都市部の駅までのアクセスが良く、利便性も高いです。

この船は、釣り人の間でも人気があり、
博多港を夜に出港し、朝方に到着するので、朝まずめの時間帯にちょうど良いのだとか。
調べたところ、冬のこの時期はクロ、サワラ、ブリ、クエ、アカムツ、スルメイカなどが釣れるそうです。

いやぁ〜、釣竿を背負って船に乗るのもいいですね。
釣りのために、またこの船で対馬へ渡ってみたいです。